シークレットポイント Secret Points |
| 0022 |
| 丑ケ池(うしがいけ) ushiga-ike |
---|---|
| 千葉県東金市家之子(いえのこ)字丑の神(うしのかみ) |
1地形図 | 成東3680 |
| 溜池(潅漑用) |
| 丑が池、牛が池、牛ケ池 |
|
東金市街地より、国道126号の旧道を下り、"家の子"バス停の 信号を左折。T字路は右折し、30m先(左ト)を左折。 T字路は右折し、両総用水を越えて道なりに900m。 Y字路を左に入り、250m先(左ト・養老院芙蓉荘の看板あり)を左折。 養老院を越えて、道を詰めれば大池の堰堤が見える。 |
| 42,659 u |
| 5m |
| ・・ |
| ・・ |
| 不詳 |
生息確認年月 | 1995(平成07)年07月15日 |
| 貸しボート・トイレ・売店なし。 駐車場はないので、通行の支障にならぬよう道路脇に駐車する。 |
Special Feature. |
大池は藻が多く、水色はクリアー。
透明度は約4m。BASSは繁殖しており、平均して25cm前後の サイズが多い。 倒木あり、シャローあり、ディープありで楽しめる。 堰堤側の足場は良いが、夏季の対岸は、下草が茂り立入り困難。 鯉・真鮒・ヘラブナも生息。 水面がボート持ち込みには狭いので、盛期や週末は自粛したい。 トップシーズンに機動力を導入して、我先に釣れれば良いという態度は、 餌釣り派や地元民の反発を招きやすい。 丑が池の場合、釣り人(ビジター)が来ても、地元に経済的メリットは、 ない。 |
|
地元は、堰堤・取水口等の補修費用負担、道路修繕、林業手間等と、 ものいり。 溜池の用途は潅漑用であって、釣り用ではない。 懐の広い地元が、釣り人にも開放してくれているだけなのだ。 「水があって、魚がいて、今日も釣らせて頂きます」と、謙虚になることだ。 挙げ句に釣り人が、空缶・ビニール袋・捨てライン・ルアーのパッケージ etcを、残して帰ったら、いったい水場は、どうなるのか。 誰が回収し、処分するのか。 |
history. |
丑が池は東金市の北部、ゴルフ場(新千葉カントリー倶楽部)南隣の
山林中にあり、半月形を成す。 堤防によって4部に区画されている。その大きい池を大池という。 大池の堤体はアース式で、内面コンクリート貼り。 コンクリート製の越流式余水吐けを持つ。 北に蓮沼があり、水色は大池とは対照的にマッディー。 文字通り蓮があり、倒木やブッシュもある。 水は取水門及びU字溝余水吐けにより、大池に流出する。 |
|
南の八郎池は、浅く小さい。 水色は乳緑色。 西北に新池があり、いずれも大池に流出する。 それらの総称が、丑が池である。 東南側は手入れの行き届いた山武杉の植林地で、 雨水と湧水は、豊富な地衣類のおかげで、ゆっくり池に流入する。 大池の水色がクリアーなのは、林業家の努力の賜物なのだ。 蓮沼がマッディーなのは、水深が浅いことと、流路の沈殿効果に 加えて、流域面積の多くをゴルフ場の芝が占める (流出係数が大きい)という事情からだ。 |
|
冬季も藻は枯れずに残るが、浅場の日陰は結氷する。
鴨撃ちの散弾に、ご注意あれ。 池畔には、竜神が奉られている。 1882(明治15)年の大日本帝国参謀本部陸軍部測量局の 迅速測量図「東金町」に、丑が池が見える。 1919(大正08)年発行「稿本千葉懸史」に「丑ガ池」は 「公平村大字家之子の北方字丑の神に在り、面積一萬二千九百二十七坪に して三日月形を成す、堤塘を設けて水を四區に分てり、中央を大池、南を 八郎池、西北を新池、東北を蓮沼と呼び、総称して丑ガ池と云う、 水田百餘町の潅漑に供す。」と記載されるが、 丑が池の開鑿年度は、残念ながら明らかでない。管理は家之子区。 流末は、大池から作田川(流路延長18.5km,流域面積129.0Ku)に入る。 丑が池へ向かう左の丘に、家の子古墳群がある。 いつまでも、美しい環境を残しておきたいものだ。 |
Reference Books. | ||
○稿本千葉懸史 巻上 | 1919(大正08)年05月05日 | |
編纂:千葉懸 発行:能勢鼎三 | ||
【完全復刻版】 | ||
1984(昭和59)年05月30日 千秋社 | ||
○千葉県統計年鑑(昭和42年) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
千葉県企画部統計課 | ||
○東金市史 通史篇上六 | 1993(平成05)年12月20日 | |
東金市 |