| シークレットポイント Secret Points |

| 整理番号 | 0001 |
| 名 称 | 雄蛇ケ池(おんじゃがいけ)Onjyaga-ike |
| 所 在 地 | 千葉県東金市田中地先 |
| 分 類 | ため池(潅漑用・防火用水) |
| 別 称 | 雄蛇池(ヲンジャイケ)、雄蛇が池、雄蛇ガ池、男蛇ガ池、雄蛇湖、房総の十和田湖 |
| アクセス | JR東金線東金駅より、西へ約3Km |
| 千葉・東金道路を下って、終点から国道128号線へ入り“小野” | |
| 信号のつぎの信号(右ト)を右折。集落の中ほど(右ト)を再度 | |
| 右折、直進すれば、右に堰堤が見える。 | |
| 満水時湛水面積 | 21.70ha |
| 満水時最大水深 | 4.61m |
| 流域面積 | 7.46平方キロ |
| 完成年月 | 1614(慶長19)年 |
| BASS生息確認年月 | 1971(昭和46)年 |
| ボート店 | 塚本ボート (電話04755−2−2967) |
| カップラーメン・ジュース類あり。エレキは、バウ取リ付け式 | |
| ポイント等はていねいに教えてくれる |
| 解 説 | 雄蛇ケ池がなぜシークレットポイントなのか。 |
| ほぼ全域が水深1.5m程度のフラットシャローだが、深場もある。リバーチャンネルはない。 | |
| ボトムは泥または土、砂。水色はややマッディー。 | |
| BASSは1971(昭和46)年〜1973(昭和48)年にかけ、8回放流された。 | |
| 芦ノ湖と津久井湖から運ばれたBASSは、成魚58尾・稚魚775尾。 | |
| ブルーギルはBASSの餌料として、一碧湖から120尾が運ばれ、同時に放流された。 | |
| 1974〜1975(昭和50)年頃、「BASSの楽園・リリーパッドフィッシング発祥の地」として賑わったが、 | |
| 1976(昭和51)年には、沈黙してしまった。 | |
| その詳細は、月刊フィッシング1976(昭和51)年9月号・別冊付録「入門シリーズ第34号」(産報出版)に、 | |
| 東京ロッド&ガンクラブのバスフィッシングレポートとして、紹介されている。 | |
| 1979(昭和54)年秋までほぼ全域に蓮や菱藻が密生していたが、1980(昭和55)年01〜02月頃の | |
| 水抜きによる大減水と、草食性魚のソウギョ放流により、1980(昭和55)年05〜09月頃までに、 | |
| 湖面の水生植物は激減し、8〜9割方がナチュラル・オープンとなった(国井1984)。 | |
| 1992年01月現在、藻はほとんどない状態であった(本稿写真参照)。 | |
| その後、2003年から2006年には、再びほぼ全域に蓮や菱藻が密生した(続編写真参照)。 | |
| ところが、「2006年02月頃、藻の繁茂防止のため、30cm級のソウギョ300尾が放流され」 | |
| (雄蛇ケ池バスフィッシングガイド)、現在(2008年)に至る。 | |
| 2008年以降の影響予測は、本稿続編をご覧ください。 | |
| BASSは20cm前後から50cm超まで各サイズがそろう。 | |
| ブルーギル・ソウギョ(草魚)・鯉・雷魚・ヘラブナ・ザリガニ・オオマリコケムシ・カワセミ等も生息。 | |
| 満水位なら、陸からの釣りには長靴が必要。夏休みなどボートが出払うと、湖面がせまくボウズもありえる。 | |
| ボート利用以外なら、堰堤の北に無料駐車場(水洗トイレ併設)がある。 |
| 歴 史 | 徳川家康の時代、1604(慶長09)年起工。10年を要し1614(慶長19)年完成。 |
| 時の代官島田伊伯が、周辺耕地の潅漑を憂い、巾20間・長さ120間の堤を築き潅漑用水とした。 | |
| もとの一帯は養安寺村の田畑27町余りで、養安寺村が用地を提供し、池敷地27町余り(石高220石余)と | |
| 上流部には貯水涵養用の芝地が設けられた。 | |
| 水下9ケ村が共同して、山口村より代替地9町余り(石高146石余)を購入し提出したため、雄蛇ケ池は | |
| 養安寺村ほか9ケ村との共同支配地となった。 | |
| 1882(明治15)年の大日本帝国参謀本部陸軍部測量局の、迅速測量図「東金町」に、雄蛇ケ池が見える。 | |
| 当時は養安寺谷津が南迄のびていた(現在の堰堤・駐車場・水田一帯)ことがわかる。 | |
| 1937(昭和12)年農林省補助のもと、県営水利工事(堤防の全面的改築・貯水量増加)が施工され、水面積 | |
| 潅漑区域(710ha)とも現在の姿になった(他説は、昭和09年着手・同17年完成)。 | |
| さらに他説(山武地方誌)では、1934(昭和09)年から1941(昭和16)年頃までの8年間の歳月を | |
| 費やし・・と記載され、山武地方誌に従い、全面的改修要点を引用すれば以下となる。 | |
| ●堤塘標高18.66米とし、旧貯水位15.66米を17.01米まで引き上げる。 | |
| ●取入樋管及び余水吐の新設 | |
| ●貯水位の引き上げにより上流養安寺部落への流出水の問題については旧満水面までを溜池へ、それ以上の | |
| 増水は排水隧道により山口地先へ放水。なお貯水位の引き上げによる増加水の養安寺地区への逆流防止 | |
| のため、上流に堤塘構築。 | |
| ●堤塘下部2.5〜12.0米、延長鉄失枚168.0米を押入する。(よしさん注:鉄矢板の誤植か) | |
| ●流域を拡張するため、旧丘山村岡作地先に井堰を設定して降水時の流出水を隧道又はサイホンにより | |
| 溜池に導水する。 | |
| ●東金幹線用水路を新設し、増水分の引水を行う。 | |
| ●以上の改修により旧来の満水量393,080屯を667,644屯に増加する。 | |
| なお、同誌にまとめられた雄蛇ケ池の現況を示せば、 | |
| 堤高5.79m・堤長283.4m・集水面積100.7町歩・貯水量667,644m3・有効水量540,790m3・ | |
| 灌漑面積804.7町歩、である。 | |
| 堤体形式は前刃金、余水吐は側溝越流式。堤高6.20m、堤頂長287.00m、堤頂幅3.40m。 | |
| 有効貯水量656,000m3、満水時湖面標高は17.12m、 | |
| 管理は、東金土地改良事務所(千葉県農林部耕地第2課)である。 | |
| 1980(昭和55)年に堰堤工事のため水抜きされ、1982(昭和57)年頃はBASS釣りも低調であった。 | |
| 最近ではポンプ修理のため、1992(平成04)年01〜02月に水抜きされたが、堰堤付近は50cm程度の | |
| 水深を保っていた(上記掲載写真)。 | |
| 池への流入は雨水と地下水である。流末は北幸谷川を経て、真亀川(流路延長9.5km,流域面積70.8km2) | |
| に入り太平洋に注ぐ。 | |
| 湖岸線は岬・入り江等の出入りが多く、新緑・桜・紅葉が楽しめる。 | |
| 池の周囲は4kmほどで、全周に遊歩道が整備され、東屋も3ケ所にある。 | |
| 湖畔には島田伊伯が水神として祭祀され、農民歌人小幡重雄(1903-1972)の歌碑 | |
| 「十五時間田打ちを励み帰る娘の笠をはづして肩のやさしさ」が建つ。 | |
| 田打ちとは、田植え以前に耕作しやすいよう田の土を打ち返すことであり、千葉で15時間の明るさは理科年表 | |
| によれば、06月10日の頃(日出04:23/日入18:54)である。 | |
| 日出時刻より以前に明るくなり、日入時刻より後まで明るいことは、釣り人なら知っていることで、試しに福永氏の | |
| 労作・「永年実用 日本列島薄明時刻地図」から、東金市における06月10日の夜明を計算すると03:45となり、 | |
| 日暮れは19:31と読み取れる。昔は田植えの時期も遅かったから、小幡重雄の詠んだこの娘も、06月の朝 | |
| 4時頃から田に出て、晩の7時頃まで働いていたのだなと納得し「お疲れ様でした」と、労いの声を掛けたくなる。 | |
| 真亀川のヘラブナ釣りは大崎紀夫人『へらぶな釣り』「真亀川・千葉県」に、紹介されている。 |
| Reference Books. | ||
| ○稿本千葉懸史 巻上 | 1919(大正08)年05月05日 | |
| 編纂:千葉懸 発行:能勢鼎三 | ||
| 【完全復刻版】 | ||
| 1984(昭和59)年05月30日 千秋社 | ||
| ○山武地方誌 | 1955(昭和30)年06月20日 | |
| 山武郡町村会事務局 同会 | ||
| ○千葉県統計年鑑(昭和42) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
| 千葉県企画部統計課 | ||
| ○街道往来 鈴木勝 | 1973(昭和48)年09月01日 | |
| 千葉日報社 | ||
| ○永年実用 日本列島薄明時刻地図 福永彦又 | 1974(昭和49)年07月20日 | |
| 株式会社サンライト(熊本県) | ||
| ○月刊フィッシング 投稿記事・菊池雅彦 | 1983(昭和58)年12月号 | |
| 産報出版 | ||
| ○角川日本地名大辞典 12 千葉県 | 1984(昭和59)年03月08日 | |
| 同編纂委員会 株式会社角川書店 | ||
| 国井秀伸(1984):「1978年から1980年における千葉県 雄蛇ケ池の水質と植被の季節変化」(英文) | 島根大学理学部紀要(18)59-68pp. | |
| 島根大学理学部 | ||
| ○月刊つり人 投稿記事・鈴木美津雄 | 1985(昭和60)年12月号 | |
| つり人社 | ||
| ○月刊つり人 投稿記事・池田英則 | 1986(昭和61)年01月号 | |
| つり人社 | ||
| ○東金市史 通史篇上六 | 1993(平成05)年12月20日 | |
| 東金市史編纂委員会 東金市 | ||
| ○雄蛇ケ池バスフィッシングガイド | 2006(平成18)年06月 | |
| つかじー | ||
| ○へらぶな釣り 大崎紀夫 | 2006(平成18)年11月20日初版第1刷 | |
| 三樹書房 | ||
| よしさん(2008):千葉県雄蛇ケ池におけるイチョウウキゴケ現存量 | 「ザ・レイクチャンプ」ODL・トーク |
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