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| 0024 |
| 坂田ケ池(さかたがいけ)Sakataga-ike. |
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| 千葉県成田市大竹 |
1地形図 | 成田1922 |
| 溜池(潅漑用) |
| 沙伽陀ガ池、倒池(さかさいけ)、坂田池(さかたいけ) |
| JR成田線下総松崎(しもうさまんざき)駅より、北へ1km。 東関東自動車道路成田JCTから、新空港自動車道に入り 成田ICを出て、左の成田市街方面へのUターンコースに進む。 国道295号線を西進し、国道51号線を立体交差で越えて直進、 国道408号線に入る。 "土屋"信号を直進し、県道成田・安食(あじき)線に入り、 道なり直進。"上福田"信号を、左折南下。 400m先(信号なし)を右折し、集落の中の狭い道を 500m行けば、桜並木の堰堤に出る。 |
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| 3m |
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| 原型は奈良時代前期の、白鳳時代と推定される。 |
生息確認年月 | 1995(平成07)年07月01日 2001(平成13)年02月18日 |
| 池に、貸しボート・トイレ・売店なし。駐車場あり。 房総風土記の丘に、売店、トイレがある。 |
Special Feature |
利根川(流路延長322km,流域面積16,840km2)の支流
一級河川十日川(流路延長3.4km,流域面積13.5km2,)の水源。 東西に一文字型で幅60〜80m・長さ約500mの池である。 |
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印旛沼(北部/別項参照)より、北東へ2kmに位置する。 浅くて、マッディー。 葦・マコモ等の水生植物が繁茂しており、桜並木付近は池と言うより、 沼のイメージである。 BASSは、1992(平成04)年頃より生息と推定される。 フローターなら、イイオモイができるとの丸秘情報もある。 ブルーギル・鯉・鮒・アメリカザリガニ・マガモ・バン等も生息。 千葉県立房総風土記の丘(見学散歩型施設/電話0476−95−3126/ 月曜・祝日の翌日・年末年始休館)・岩屋古墳等に隣接している。 更に千葉県立房総のむら(イベント参加型施設/電話0476−95−3333/ 月曜・祝日の翌日・年末年始休館)へも800mの距離だ。 |
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坂田ケ池は、1989(平成元)年10月から、成田市の「ふるさと創生事業」 の一環として、護岸・四阿・遊歩道等を整備中。 整備は良いけれど、釣り禁止という無粋な措置をせぬよう、 ここに進言しておこう。 潅漑用の尺八は、西南端に設置されている。 |
History | 下総国下埴生郡大竹村誌(明治17年03月/大竹村編纂)による 坂田ケ池の、紹介。 |
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「東西7町15間、南北47間、周囲19町20間、水ノ深サ数尺、 泥ノ深サ測ル可カラズ。 池中湧泉7アリ。其水清冷、其深底ナシ。大旱曽テ涸レズ。 本村ノ用水ナリ。耕田凡30町歩余、潅漑ニ便ナリ。 池中ニ1小島アリ。土人称テ浮島ト云フ。 水禽群ヲ成シ、鮒、泥鰌、鰻、亦多シ。 兼テ蓴菜(じゅんさい)ニ名アリ。 往昔、倒池ト称ス。 当時流水東流ス。 東堤ヲ改築スルノ後、却テ南方ニ向テ奔下ス。故ニ名ツク。 後世転化シテ坂田池ト曰フ。倒ト坂田ト邦音相近キヲ以テナリ。 」 |
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更に伝説もあり、 「坂田池ノ東堤ニ古梅1株アリ。呼テ片歯梅(半面梅)ト曰フ。 相傳フ往昔池水東流シ、多ク田畝ヲ害スルヲ以テ、堤ヲ改築ス。 而シテ常ニ崩壊防ク可カラズ。 會々一婦人ノ嬰児ヲ負テ至ルアリ、教テ曰、人ヲ生埋メ之ヲ築ケバ、 復タ崩壊ノ患フナシト。 村人相謀リ乃チ其婦ヲ捕ヒ、児ヲ併セテ之ヲ生埋ス。 爾来、今ニ至ル迄、池水南流シテ復タ崩壊ノ患ナシ。 児時ニ梅子半已ニ食ヘルヲ弄ス。 後チ、堤上一梅樹ヲ生ス。子皆半面肉無ク歯痕ヲ存ス。 蓋シ、児ノ弄セシ所ノ子(み)ヨリ生ズト云フ。 示後経年ノ久シキ樹、終ニ枯レシヲ以テ、更ニ植ルモノ再ヒ今ハ 尋常の白梅ナリ。 子ナキモノ之ヲ祈レバ霊アリト伝フ。婦人ノ詣ルモノ常ニ多シ。 或ハ伝フ。 梅子半面ナリシニ非ス。 梅子肩頭ニ小子ヲ附ク形チ、恰モ母親ノ嬰児ヲ負ガ如シ、 故ニ子持梅ト云フト。未タ孰レカ是ナルヲ知ラズ。」 (同誌) |
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1972(昭和47)年08月の台風13号で倒された、片歯梅は
1973(昭和48)年03月栄町により植樹された。 同様の伝説は、千葉県長生郡睦沢村の女ケ堰にもある。 付近に、長門川・将監川・旧長門川・和田沼(安食卜杭)・庄九郎池 (酒直卜杭)・吉植池(長門屋)・外甚兵衛沼(甚兵衛)・内甚兵衛沼(甚兵衛)・ 平四郎沼(甚兵衛)・吉次沼(下曽根)等がある。 |
Reference Books. | ||
○千葉県統計年鑑(昭和42年) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
千葉県企画部統計課 | ||
○成田市史近代編史料集1(旧町村誌) | 1972(昭和47)年05月 | |
成田市 | ||
○房総文庫1(房総文庫刊行会) | 1973(昭和48)年01月25日復刻版 | |
崙書房 | ||
○千葉日報 | 1973(昭和48)年03月30日 | |
千葉日報社 | ||
○千葉日報 | 1973(昭和48)年04月21日 | |
千葉日報社 |