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第1回オオクチバス等防除推進検討会(2005年05月17日)では、
資料1「オオクチバスに係る防除の公示(素案)」と
資料2「オオクチバス等に係る防除の指針(骨子案)」が、示された。
これらは第2回オオクチバス等防除推進検討会(05月27日)において、原案了承される見込みである。
★以下に資料1「オオクチバスに係る防除の公示(素案)」の要点を掲げる。
1 防除の対象   ミクロプテルス・サルモイデス(オオクチバス)
2 防除を行う区域 全国
3 防除を行う期間 平成17年06月 日〜平成23年03月31日まで
4 防除の目標
4−@全国的な観点から希少な生物の生息地もしくは生育地または地域特有の生物相を有する地域
4−A地域的な観点から希少な生物の生息地もしくは生育地または地域特有の生物相を有する地域
4−Bその他の地域(上記@またはAの地域に被害がおよぶおそれがある場合には予防的な防除を行うとともに防除の必要性を検討する地域)
★上記の観点から、対象地域を選定することとなる
5 防除の内容
5−1ウ防除により捕獲した個体の処分
捕獲したオオクチバスの個体は、防除実施者の責任の下、焼却、埋設、飼肥料への加工等適切に処分するものとする。
★捕獲したオオクチバス生体を、他の適用除外水域へ運搬し放流することは、考慮されていない。

★以下に資料2「オオクチバス等に係る防除の指針(骨子案)」の要点を掲げる。
2 防除の対象となる水域の考え方
以下の3項を総合的に勘案して、防除対象水域(湖沼・河川・ため池等)を検討する。
@生物多様性保全の観点から重要な水域
★環境省レッドリスト掲載種・各県版レッドリスト掲載種の生息地の防除が必要・実施と記載されている。
A内水面漁業で重要な水域
★オオクチバス等による水産資源への被害が認められる水域では防除が必要と記載されている。
B予防的な観点から防除が必要な水域
★高密度に生息する水域、人による持ち出しが容易な水域などは拡散源になりやすく、優先的に防除を実施すべきと記載されている。
3 目標の設定
3−1完全排除または低密度管理による被害の低減化
★優先的に防除を実施すべき水域では、個体数低減化手法を用い、完全排除または低密度管理により被害を低減
3−2侵入または分布拡大の防止
★生物多様性保全等のために防除の優先順位が高い水域で、オオクチバス等定着の可能性が想定される水域は、監視体制、 早期発見・通報システムを構築
★定着水域は他水域への拡散源となりうるため、逸出防止対策を実施
★防除個体は原則として殺処分することとする。

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★ボランティアで川原のゴミ掃除に集まるオオクチバス釣り人のような、善意の甘っちょろい、ナニワ節的考え方は、環境省と委員達の どこにもなく、防除=殺処分であることに注意したい。
★第2陣で指定ともウワサされるニジマスや、その後に続くアユ、ワカサギ(これらも国内移入種=外来魚だ)を考える時、釣り人こそ主要顧客であるはずの 内水面漁業協同組合幹部は、この法律をどう考えて、舵取りしたのか理解に苦しむ。
全体の展望から見通せば、第1陣のオオクチバス時点からオオクチバス釣り人と共同歩調で、指定に反対してゆく立場ではないのか。
いざ、首が絞まってから、今度は宗旨替えして指定に反対するようでは、首尾一貫せず、風見鶏として笑いものになるだけだと思う。
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★オオクチバス釣り大会に関連する、オオクチバスの移動・運搬についての考え方が、 2005年05月18日、環境省のホームページに示された。
これを単純に環境省のオオクチバス釣り人への配慮と受取り、歓迎する向きもあるようだが、笑止。
ことの発端は、もちろん小池百合子環境大臣の2005年01月21日発言に起因する混乱である。
定義・考え方を明示せず、4ケ月も混乱させておいて、やっと収拾策が示されただけで、あたりまえの話でしかない。
しかも、ここからが重要な点で、前日(05月17日)の第1回オオクチバス等防除推進検討会の席上、防除推進派で聞こえた 中井克樹委員(琵琶湖博物館主任学芸員)がこういう質問をしている。
(防除のための自然観察会で採集したオオクチバスを、参加者に解説するために移動・運搬する場合、法律上問題となるかも知れないので) 「移動の定義を、示して頂きたい」。
この質問に対し、名執芳博:自然環境局野生生物課長は、 「その水域と隣接する湖岸道路の上まで、は運搬とは看做さない」「(河川の場合は)河岸の道路の上まで」と回答した。
中井克樹委員は、「道路の上まで」ですね、と念を押して確認していた。
★オオクチバス釣り人への配慮等ではサラサラなく、防除推進派の防除活動が法律に抵触しないための、明示を迫られたことが真相である。
さらに、17日には「道路の上まで」と明言しながら(よしさんは確かに聞いている)、一夜明けた18日には「道路に達しない範囲まで」と、態度を一変させている。
それが中央官庁の課長職とは、あきれるし信頼関係の築きようがない。課長職に不適格ではないのか。
経緯を知らずに歓迎の意思表示をするから、余計のこと軽んじられる、もっと勉強せにゃイカンゼヨ。

2005年05月19日 rev.01
2005年05月18日「ザ・レイクチャンプ」よしさん
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http://www.mmjp.or.jp/lake-champ 簡単に戻れるなら良いけれど、
既に戻れない所へきてしまった Copyright by yoshisan.