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「里山の保全、整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)」(素案)への、
よしさんのパブリックコメント

yoshisan's public comment to "a basic plan about maintenance of a forest, maintenance & practical use".
[整理番号:0102]

     

「里山の保全、整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)」(素案)への、
よしさんのパブリックコメント

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よしさんのパブリックコメント
今回の「里山の保全、整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)」(素案)へのパブコメには、   合計3通 の意見がありました。 2005年12月16日、千葉県発表 「里山の保全,整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)素案に関する意見募集結果について」より、 本意見そのもの、または本意見の含まれる意見と、県の考え方(回答)を対比し、下段に掲載しています。

〒260−8667 千葉市中央区市場町1−1
電子メール:mid-shien@mz.pref.chiba.jp
FAX:043−224−4108
電話番号:043−223−3684(直通)
千葉県農林水産部みどり推進課 緑化支援室 御中

題名:「里山基本計画」(素案)に関する意見募集について
[意見提出用紙]2005年03月08日送付
[件名]「里山基本計画」(素案)に関する意見募集について
[宛先]千葉県農林水産部みどり推進課 緑化支援室
[氏名]吉田義明
[郵便番号・住所]〒284−0044 千葉県四街道市和良比286−23
[電話 番号]043−432−5585
[FAX番号]043−432−3666
[御意見]

1 計画等の名称「里山の保全、整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)」(素案)

2 意見

【1 民有地所有者等に対する財政支援明確化】
「千葉県里山の保全、整備及び活用の促進に関する条例(平成十五年三月 七日、条例第五号)」を、以下本意見では、「千葉県里山条例」という。
「千葉県里山条例」の趣旨は理解するところであるが、「千葉県里山条例」 においては「土地所有者等」の積極的な認定申出協力を誘導するための、 財政支援について、具体的に触れられていない。
この点を、認定里山活動協定に係る土地所有者等に対する財政支援として、 特に民有地である場合には、「該当認定里山活動協定に係る土地」の固定 資産税免除、都市計画税免除、および「該当認定里山活動協定に係る土地 所有者等の所有する、該当認定里山活動協定に係る土地以外の資産」の固 定資産税免除、都市計画税免除、ならびに「該当認定里山活動協定に係る 土地所有者等に課税される、千葉県民税、事業税、事業所税、特別土地保 有税、不動産取得税、自動車取得税、自動車税、軽自動車税、軽油引取税、 狩猟者登録税及び入猟税、市町村民税」の認定期間中全額免除、として明 確に記載するとともに、この優遇措置を強力に広報し、プレゼンテーショ ンすることにより、「千葉県里山条例」の「土地所有者等」の広範な獲得 をめざすべきと考える。
関係者のなかには本意見に示す財政支援策は過剰と考える人がいるかも知 れぬが、本意見はこういうことである。
特に着目すべきは、上述の諸税は地方税であり、千葉県と市町村の決断如 何で実施可能な範疇の提案であること。
および、この財政支援策は、全国に先駆けた「千葉県里山条例」に行政が 真摯に取組んでいる姿勢をあらわし、実質的に推進・定着させ得るかを握 るトリガーとなるものだからである。

【2 モデル里山活動の推進】
かつては手入れが良くなされていたが、近年は人との関わりも薄れ、荒れ 果てている里山が多いものと思われる。
里山の保全だけにとどまらず、保全・整備・活用までを一連の活動とする ことに、意義があるものと考える。
しかし、活用の促進を重点視すれば、里山活動協定認定の里山周辺に、鉄 道・高速道路・有料道路・国道等の整備されたインフラ、および山林・河 川・湖沼利用の遊覧・遊歩・親水施設、ならびに飲食・宿泊施設等が既存 の地域であることが望ましい。
なぜなら、インフラ、および諸施設等の既存地域と、それらを持たぬ地域 との、活用の形態・内容・頻度・延べ利用人数等の比較検討において、前 者の活用の自由度(日帰り利用・宿泊利用・複合プログラム実施の可否等) と選択肢が、後者にまさると推定されるからである。
従って、インフラ、および諸施設等の既存地域の里山を、一般認定里山活 動協定に係る里山に優先して、モデル活動的に推進すべきと考える。

【3 在来種優先導入】
里山の保全・整備のため、植栽の移植を行うにあたっては、水源涵養・治 山・多様な生物の生息場所・人の活用・景観等の観点と、外来種(海外移 入・国内移入)導入との得失の事前評価が必要である。
本来その里山に存在している(または存在していた)種を、原則的に筆頭 候補となすべきと考える。

【4 釣り人による、里山づくりへの協力】
たとえば、小櫃川上流に位置する、亀山湖および笹川湖流域面積内におけ る、落葉広葉樹を含む混交林造成のための植樹活動等が実施される場合に あっては、湖水利用の釣り人として、積極的に関与して行きたい潜在的要 望がある。
釣り人の全てが必ずしも千葉県民ではないが、流域の流失係数増大を主因 とする湖水の懸濁・湖水への土砂流入堆積・流入水量不均一化等、釣り場 の環境悪化には敏感な青少年釣り人が多い。
地域を利用する健全な青少年釣り人の協力も得るために、県は、里山活動 団体の活動予定を、該当地域自治体・該当地域漁業協同組合・該当地域観 光協会等に事前連絡・広報し、「人と自然とが共生する豊かな環境の創造 に」多方面の関心と参画を得る一層の努力をすべきと考える。

2005年12月16日、千葉県発表「里山の保全,整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)素案に関する意見募集結果について」より抜粋
よしさん意見

「土地所有者等」の積極的な協力を得るための財政支援について触れられていない。 「土地所有者等」に対する財政支援として、当該認定に係る土地の固定資産税等の免除等の優遇措置を行うことで、「土地所有者等」の広範な獲得をめざすべきと考える。
千葉県の考え方(回答)

里山を保全・整備するためには、土地所有者等の御理解と御協力が必要ですが、土地所有者等への固定資産税の免除等の新たな税制上の優遇措置は、里山だけの問題にとどまらないため現状では困難と考えております。  なお、現在、森林法に基づく森林施業計画制度及び保安林制度による税制上の優遇措置がありますので、そちらの制度を活用されるようお願いします
里山の保全だけにとどまらず,保全・整備・活用までを一連の活動とすることに、意義があるものと考える。 活用の促進を重点視すれば、インフラ、及び諸施設等の既存地域の里山を、モデル活動的に推進すべきと考える。 県では、里山の保全のみならず、里山の整備及び活用が総合的に計画され実施されるよう期待しております。  里山活動は、その地域で長年培われてきた森林・農地等の取り扱いに関する知識や技術を生かして、間伐、下刈り、炭焼き、自然観察会、ハイキング等多彩な活動が進められています。  今後とも里山活動団体、土地所有者、市町村、県のパートナーシップで地域の個性を活かした里山活動が進むよう支援していきます。
里山の保全・整備のため、植栽の移植にあたっては、事前評価し、本来その里山に存在している(または存在していた)種を、原則的に筆頭候補となすべきと考える。 里山の保全、整備にあたりましては、ご指摘の点を踏まえて対応して参ります。
里山活動団体の活動予定を当該地域自治体・団体等に事前連絡・広報し、「人と自然とが共生する豊かな環境の創造に」多面の関心と参画を得る一層の努力をすべきと考える。 里山への関心を高め、活動への参画を促すため、県の広報誌やホームページ、更にちば里山センターの里山新聞で里山に関する行事の案内や活動事例について紹介しております。  今後とも、広報の充実に一層努めてまいります。  なお、ちば里山センターのホームページにおいても里山関連行事の確認が可能です。
2006年02月01日「ザ・レイクチャンプ」よしさん
★千葉県発表「里山の保全,整備及び活用に関する基本的な計画(里山基本計画)素案に関する意見募集結果について」
(別窓で千葉県HPが開きます)
山に緑があってこそ、亀山湖・笹川湖がある
Updated.2006年02月01日発表
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