200倍の世界へ To the world of 200 times.
ODL・トーク Outdoor Life Talk
今回のテーマ
this time theme.
200倍の世界へ
To the world of 200 times.
[整理番号:0093]

視点を変えることは重要である。
それによって、普段見ていても、観えていなかった世界が開ける可能性があるからだ。
たとえば、この写真を良く見よう。

こりゃぁ、なんじゃ ×200
何であるかが、即座に判るなら、多様な視点と柔軟な思考回路を併せ持つ人といえよう(正解は 下段写真参照方)。
200倍の世界とは、受験倍率ではなく拡大倍率のお話。
肉眼は信頼できる観察ツールでもあるけれど、拡大観察や縮小観察機能がなく等倍を守備範囲 とするため、大型建築物を見る時に首の後が痛くなり、夕暮れの釣り場で鈎にラインを通せなくなる経験は、良くあること。
望遠鏡や顕微鏡の倍率200倍なら、対物レンズ:20倍、接眼レンズ:10倍等の組合せになり、拡大した画像をさらに拡大する ことで得る世界となる。
亀山湖って、釣り人に優しいエリアです
顕微鏡で観たものを記録として残すことは、困難であった。
従来法では(接眼レンズをのぞいて)観察しているものを、手元でスケッチしていた。
その後、顕微鏡からネガに写真撮影する道具が開発されたが、高価な設備ゆえ、公立の研究所クラスが所有していたに過ぎない。
昨今は、接眼レンズをのぞかず(パソコンのディスプレーで)観察しているものを、画像ファイルとして保存する簡単な方法を選べる。
顕微鏡とデジタルカメラが融合した、デジタル顕微鏡の世界も、ようやく小型・軽量・簡略化された初歩的商品 を発売するメーカーが現れ、 パソコンにUSBケーブル接続できる200倍率程度の実用的デジタル顕微鏡が、個人のポケットマネーで購入可能な 時代になりつつある。
被写界深度の浅さからピント合わせに厳密さを要するとか、解像度がかなり不足している等の難点もあるけれど、 顕微鏡で観たものを、パソコン環境で手軽に画像ファイルに残せることを、評価したい。

初歩的デジタル顕微鏡は、デジタルカメラ開発初期の30〜50万画素相当の感覚にとどまり、画像として見劣りするから、 400〜500万画素相当レベルで鮮鋭度の高い機種の開発が望まれる。
現状では、きちんとした一次プレパラートを作ることが、使用上の最大のコツであろう。

なんだ、これか ×10
今回は(ツールに頼って)視点を変えることの重要性を考えた。
ならば、このツールで何を観るのかが本質的な問題となろうが、それは後日の報告としたい。
Let's enjoy life to the full.
Updated.2005年04月01日発表
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