亀山湖のワカサギ釣り japanese-smelt fishing in kameyama lake.
ODL・ト−ク Outdoor Life Talk
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亀山湖のワカサギ釣り
japanese-smelt fishing in kameyama lake.
[整理番号:0078]

【降雨で濁ったときの道具と釣り方】

うふふふ、とうとうロッドを買ってしまった。 探しまわったあげく、なんと売り場の隅でホコリをかぶっていた「マルチ セット450」というシロモノ。 標準小売価格¥3000と印刷されているが、お買い得品¥1280のラベルが輝いている。 振り出し式の4.5mロッド、無銘、生産国表示なし、正真正銘の安もの。
ロッドの先端・穂先のリリアンに道糸3号をチチワで結ぶ。 これに亀山湖オリジナル・ワカサギ仕掛けを結び、オモリは3号、全長約1m強のサビキ(胴つき)仕掛けの完成だ。 エサは紅サシをチョン掛け(亀山湖オリジナル・ワカサギ仕掛けとエサはボート店で販売中)。
温暖な房総の亀山湖は結氷しないから氷上の穴釣りはできないし、北国の某湖のように暖房された乗合の ドーム船の小さな溝孔の前に座って釣るのでもない。 レンタルボートを借り、自分でめざすポイントにつけ、広い湖面を長竿で釣る、自由で雄大なスタイルだ。

さぁて、お立会い。
3本の短いロッドを用意して、舟べりの3本をそれぞれ違うタナ(魚の泳層) に置き竿とし、時々ゆらして、その日のタナを素早く発見すべし、という ワカサギの古典釣法は、亀山湖に適さない。 郷に従い、亀山湖では、ポイントに舟をもやったなら、5.4m級の長竿 1本(よしさんのように4.5mの安ものでもOK)を、常時手にして、上下に 左右に、ゆっくり動かし誘うのがキモ。 ワカサギは、動くものに敏感だから誘わないと極端に釣れなくなる。 ときには、振り出し式ロッドの手元の1本を縮めて、手前のポイントを釣るのも効果がある。 釣れたら、ワカサギが散らないうちに手返しよく釣れたタナを攻めたいので、 穂先から仕掛けの先端まで長さ固定の延べ竿がよい(リ−ル竿だと再び 同じタナに戻すのが困難・メンドウ)。
「ピ、ビビビッ」(ピでアタリ、ビビビッは鈎掛かり)。 アタリがあっても、アワセは不要。ワカサギは口が弱いから、そのまま、 すうっ〜と、ロッドをあげればよい。 追い喰いを狙って、あげる途中でロッドを下げると、たいていバレる。 だからそのつど、ワカサギを取り込むことが肝要。

鹿も猿も猪もいるフィールドです
幸運にも、かなり数が釣れて(あるいは不運にもレインボ−トラウトが掛かり 、けれど0.4号ハリスが切れて逃げられ)、またはアタリはある ものの鈎掛かりしない状態になったら、まずオモリを1〜2号に軽くして見よう。 もっとダメージがひどく、枝鈎欠損多数なら仕掛けを新しいものに交換。 今季の亀山湖は大型が多いので、鈎掛かりしないようなら鈎を2.5号から3号へ交換するのも手だ。

さて、ここからが新手法。
ひととおり釣って、一服したら、ぜひ試して頂きたい。 まずは構え。 舟に座ったまま竿を水面近く水平にだし、仕掛けの先端(=つまりオモリ)を 左手(右手は竿)でつまむ。 そしてテクニック(というほどではないネ)。 舟べりから、そっとオモリを水に入れる。竿は水面近く水平のまま。 それだけ、これで終わり。いや、ここからが始まり。 すると仕掛けはワカサギの見慣れた上下動ではなく、穂先を支点に カーブフォールを描くという趣向である。 10連結のエサが水平から垂直へ90度動いて行く、そのイメージを想像して頂きたい。 違うタナと違うポイントを同時に自動的に探れる、さらに(釣れた)ワカサギを はずしてから手返しよく釣れたタナを攻められる、特効薬的メリットを持つ、 よしさん発案の新手法(釣りモデル特許出願シヨウカナ)、効果は絶大デス。

【最近の釣果】

★F.コテージつばきもと方面
12月19日10:00〜15:00の5時間弱、キャンプ場下で、10〜12cm級の大型ワカサギ157尾を、ほぼ途切れなく釣った。
★のむらボ−トハウス方面
12月22日10:00〜15:00の5時間弱、神社下で、7〜12cm級のワカサギ137尾を釣った。 3尾同時が最大で数回、一荷(2尾)が20回ていど、あとはすべて1尾づつ釣りあげた。
★ボートハウス松下方面
12月24日09:00〜15:00の6時間弱、道路下で、8〜12cm級のワカサギ312尾を釣った。 6尾同時が最大で数回、4尾とか3尾同時が20回ていど、一荷(2尾)も20回ていど、あとは1尾づつ。 これから群れが固まってくれば、鈴なりに(一度に5〜6尾づつ)釣れ盛り、釣果も400〜500尾と増えるだろう。

ワカサギの一部はレインボ−トラウト(亀山湖に毎年放流されています)に喰われると仮定しても、 大型ブラックバスで有名な亀山湖(ブル−ギルも生息)において、ワカサギは決して全滅などせず多数が共存し、よく釣れる事実は前述のとおりである。 「外来魚がワカサギを食べて(ワカサギが全滅して)しまった可能性が高いのではないか」などと、事実や証明もなく、安易に憶測で発言するヤカラ は信用できないし、取材した(聞いた)ことを鵜呑みに野次馬的態度で報道する地方新聞社の「(それは本当なのかなと)自分で考える能力」と 「公正な報道姿勢」も欠如していると、よしさんは思う。万一にも受精卵のお世話(管理)不足による孵化失敗等の人為的ミスを隠蔽するために、 責任を外来魚に転嫁することが、あってはならない。 上記釣果のごとく、事実に基づく発言こそ重要であり、他の参考事例にもなると考える。
亀山湖のワカサギ釣りは、正月〜03月までお手軽に楽しめそうだ。

前回の「ワカサギは亀山湖の幸であること」で料理法にもれた「ワカサギの南蛮漬」 を特記し、大サ−ビスで写真も掲載しておく。 これは旨い(よしさん保証)、炊きたてご飯で召し上がれ。

ワカサギは亀山湖の幸であること

ワカサギ釣りの文献はかなり少なく、古いものが多いので、紹介してもどれほどの 方が、実際に手にできるのか心配だが、一応リストしておこう。

★ワカサギ 藤田 操
フィッシングシリ−ズNo.33 1965(昭和40)年10月10日
株式会社西東社

★日本の釣り百科 服部善郎他1名
1969(昭和44)年03月20日5版
株式会社西東社

★川と湖沼の釣 小西茂木
1975(昭和50)年08月20日5版
金園社

★ダイワ カラー釣魚図鑑
実戦的フィッシン平成7年改訂版 1995(平成07)年06月25日第3刷
ダイワ精工株式会社

Let's enjoy life to the full.
Updated.2004年01月01日発表
2004年09月25日改訂

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