[整理番号:0071]
電子メ−ルで新しい原稿を頂くと、
その生原稿をパソコン上でひとまずコピーし仮題をつけ、さて、読みにかかるのが常だ。
最初の読者よしさんの一番楽しみな時間、至福の時である。
なんじゃこれは、というものがある。フゥ〜ムッなるほど、オヌシデキルナ、というものがある。
一読してのち、地ならしにかかる。
漢数字はアラビア数字に、魚をかぞえる単位は尾へ、センチはcmへ、また商号・屋号の類は
該当店発表のものとおきかえるなど、統一し読みやすくするために、「ザ・レイクチャンプ文章規定(内規)」にそった
細かい作業がつづく。
完成稿ができ、オンラインへリリ−スすると「あ〜ぁ、やれやれ」と、ホッとする。
また後日、同じ書き手から新しい原稿を頂き読みすすむと、前回とは変わって、
単位や用語が統一されている。文章が簡潔・平易になっている。
「なんどか推敲したんだな」と思わせるフシがある。
「いいねぇ、だんだん良くなってきたぞ」と、ニヤリ。
現場のボ−ト店や電子メ−ルをつうじ、たくさんのであいがあってうれしい。
情報交換あり質問ありのレベルから、感想・苦情・叱咤激励・アドバイスを
したりされたりに発展してゆくと、個々の釣り人のもとめる様々な希望がみえてくる。
一方、地元関係者とのおつきあいから、肌でかんじる流れもあり、
なにを、どの付近でバランスさせてゆくべきなのか、推奨される座標はおのずと照らされる。
インタ−ネットでは、物理的距離という困難や、従来法で接点がないという
ハードルをクリアして、不特定多数の人々がつながりあえるメリットがある。
こうありたいと願うポリシーを、さりげなくあちらとこちらに埋めこんで運用すれば、
しだいに共鳴の輪がひろがり信頼感も醸成される。
頂戴した原稿の句読点が適切であり、エクセルの入稿がうまくなったなど初歩の次元をこえて、
発想や発言、行動の根底にあるものが、またひとつ柔軟に、より大きく成長していること、
より高きをめざして、影響をおよぼしあいつつすすんでいること、
われらは楽しみながらひとつの時代を築きつつあること、
疲れた心をうつなにかが育っている手ごたえを感じとれること、
そういう充実感こそ、一朝一夕になせない編集者冥利というものだ。
亀山湖という素晴らしいフィ−ルドと、みえない努力もだまってつづける地元関係者に感謝したい。
さらには訪問する釣り人と迎えるがわの共通プラットホーム「ザ・レイクチャンプ」という小さな
メディアに、大きな感謝をささげたい。