[整理番号:0070]
ポイントを絞り込んだ条件は、何か。
風向きか、濁りの有無か、水温か、それともベイトフィッシュか。
そのポイントをどう攻略するか。
時刻はいつか、ボ−トポジションはどこか、ルア−は何か、
そしてファーストキャストはどこにするのか。
自分のスタイル・方法論が確立してしまうと、
初見の先入観、思い込み、ほんの少しの経験が逆にハードルになり、立ちはだかって、
新しい角度からの発想、考え方ができにくくなる。
いつものポイントをいつものように攻めてしまう。
自身の盲点、マンネリの固定観念というやつだ。
通常、釣り場では、もちろん自分が釣るのであって、他人の釣りを見に行くことはない。
釣りの世界にも、ある特定分野でエキスパートとされる釣り人がいる。
同好の志なら名を聞いたことがあるエキスパートは、一家言を持ち、
あるいは自説を著し、企業とスポンサード契約をしてもいる。
当代一流の釣り人が、われらが夢の舞台・亀山湖で、何10人も一堂に会して釣りをする
機会があったなら、他人の釣りを見るために釣り場へ行くことも、
釣りの楽しみのひとつになるだろう。
百聞は一見にしかず、と古人もいう。エキスパートの釣りを見るのは勉強になる。
魚は千変万化。生き物だから昨日の行動を今日もたどるとは言えない。
勝手知ったる亀山湖のポイントを、いつも借りている同じレンタルボ−トで、誰が、どう攻めるのか、その理由はなぜか。
釣果はどうなるか、等々、自分にはない発想(攻略)方法を見せてもらうチャンスである。
凡人のわれらは、見て得たことを、自分の釣りの現状打破の鍵としたいものだ。