ODL・トーク Outdoor Life Talk

今回のテーマ
ぜいたくな夜
luxury night.
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[整理番号:0058]

仙台市青葉区と聞けば、なにやら都会の響きがある。

仙台駅から西は山形県境迄、青葉区は広いのだ。

東北支店はビル街の本町にあり、我家は少し北にある。

寺院の多い北山界隈。

除夜の鐘が聞こえてくる。

北から「ゴォ〜ン」、北東から「ガァ〜ン」、西から「ゴォゥ〜ン」、

南からも「ゴォ〜ン」。

なんじゃ、これは。

撞き始めの時刻も、何時何分何秒に第一打と、教科書を

無視して、バラバラ。

まだ00:00前でしょ。

本当に今が、「正・子の刻」なの?

どうも拡大解釈組の、23:00からが多いようだ。

大物、釣れるよ

まして第一打と第二打の間隔など、

檀家や、にわか参加者が撞くから無茶苦茶だ。

あちらからも、こちらからも、

108回どころか、撞き手を希望する行列が終わる迄、鐘は続く。

もういい。わかった。

音色の違う鐘は、ランダムに1000回以上も響き亘る。

あぁ。

いくら煩悩が多いと言っても、1000ケは、ありません。

もう充分煩悩は除かれたョ。

かくして界隈の我家では、贅沢な夜が明け大正月となる。

冬でもね

仙台藩祖・伊達政宗公が4年の歳月をかけ造営、

慶長12(1607)年8月12日、遷座祭の執行された大崎八幡宮は

歩いて20分の距離にある。

豪壮にして華麗な安土桃山時代建築で、

明治38年特別保護建造物に指定。

昭和27年国宝建造物に指定されている。

正月飾りを燃やすご神火に、商売繁盛や無病息災を祈願

する小正月(14日)の伝統行事「どんと祭」には、

100団体2100人もの若者が裸参り。

7万人の人出でにぎわう様は、まさに古語のどんど(人のざわめき=がやがや)

が転訛した様子を裏付けている。

二番正月のある街、仙台が好き。

本稿は、よしさん勤務先社内報「こばると」2002年3月号に掲載されました。「こばると」編集部のご好意により、「ザ・レイクチャンプ」に転載させて頂くものです。  thanks 「こばると」, yoshisan.
リリースすれば・・・
Updated.2002年02月01日発表
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