魚・水・器(うお・みず・うつわ) Fish, water, and a vessel.
ODL・ト−ク Outdoor Life Talk
今回のテ−マ
魚・水・器(うお・みず・うつわ)
Fish, water, and a vessel.
[整理番号:0005]



水たまりの釣りを、高い次元で完成するために努力は欠かせない。

心・技・体の、心の部分だ。

 
釣り雑誌をながめているだけでは、だめ。そこから収得できるのは、市販の道具

(最新型)に関する知識と、若干のテクニックだけです。

数種類の雑誌を毎号欠かさず読む、そういう道をパ−フェクトに進んだとしても、

目標(高い次元で完成する)へは、15%接近したにすぎません。

釣りは、最新型の道具とテクニックだけではありません。(無いよりは、ましだけど)

そういう世界オンリ−から脱出することこそ、今や重要と言わねばなりません。


釣りの対象は魚です。

魚をもっと知ることに努力を傾注することで、更に15%は接近可能です。

熱心な釣り人なら、ここまで到達するのは比較的容易です。

これで3割のパワ−で、フィ−ルドに立てます。



けれど、道具をそろえて、テクニックと魚を知るだけでは不十分なのです。

魚は水中にいるのです。それを忘れた、3割未満パワ−の何と多数なことか。


そこで水自身のこと(水温と容存酸素量の関係、粒子の沈降速度、PH、等々)も

知る必要があることに、気づくでしょう。

水を知る――これが、なかなか難しい。(「よしさん」の本業です)

水を知って戦力は20%程度が加算され、やっと、目標の5割近辺でしょうか。

 
水を知る過程では、自然と自然現象をも学ぶ必要を感じられることでしょう。

気圧や寒冷前線だけでは、ありません。

風も雨も、湧水や流域の地質・植生も重要です。

人は人中(ひとなか)、木は木中(きなか)と言われます

魚も湖の真ん中にポツンといるわけではないでしょう。

とりまく自然との関係で、自分(魚)の居場所が本能的に決まるものです。

そう考えられる釣り人には、すでに目標の8割近くのパワ−が備わっているはず。

努力は少しも苦ではありません。むしろ、知ることが楽しくなります。

みずたまりは、器にたまっていることに気づくことも時間の問題でしょう。

器の勉強(ダム湖・自然型湖沼・河川等の構造・付帯設備・管理方法・等々)を

して、15%加算。

 
最後に、フィ−ルドをとりまく人々の生活に5%の気配りができて、高い次元の

釣りは完成するもの。

さて、あなたのパワ−はどのレベル?
リリ−スすれば・・・
Updated.1997年04月01日発表
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