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水たまりの釣りを、高い次元で完成するために努力は欠かせない。
心・技・体の、心の部分だ。
釣り雑誌をながめているだけでは、だめ。そこから収得できるのは、市販の道具
(最新型)に関する知識と、若干のテクニックだけです。
数種類の雑誌を毎号欠かさず読む、そういう道をパ−フェクトに進んだとしても、
目標(高い次元で完成する)へは、15%接近したにすぎません。
釣りは、最新型の道具とテクニックだけではありません。(無いよりは、ましだけど)
そういう世界オンリ−から脱出することこそ、今や重要と言わねばなりません。
釣りの対象は魚です。
魚をもっと知ることに努力を傾注することで、更に15%は接近可能です。
熱心な釣り人なら、ここまで到達するのは比較的容易です。
これで3割のパワ−で、フィ−ルドに立てます。
![](uomizuutsuwa.gif)
けれど、道具をそろえて、テクニックと魚を知るだけでは不十分なのです。
魚は水中にいるのです。それを忘れた、3割未満パワ−の何と多数なことか。
そこで水自身のこと(水温と容存酸素量の関係、粒子の沈降速度、PH、等々)も
知る必要があることに、気づくでしょう。
水を知る――これが、なかなか難しい。(「よしさん」の本業です)
水を知って戦力は20%程度が加算され、やっと、目標の5割近辺でしょうか。
水を知る過程では、自然と自然現象をも学ぶ必要を感じられることでしょう。
気圧や寒冷前線だけでは、ありません。
風も雨も、湧水や流域の地質・植生も重要です。
人は人中(ひとなか)、木は木中(きなか)と言われます。
魚も湖の真ん中にポツンといるわけではないでしょう。
とりまく自然との関係で、自分(魚)の居場所が本能的に決まるものです。
そう考えられる釣り人には、すでに目標の8割近くのパワ−が備わっているはず。
努力は少しも苦ではありません。むしろ、知ることが楽しくなります。
みずたまりは、器にたまっていることに気づくことも時間の問題でしょう。
器の勉強(ダム湖・自然型湖沼・河川等の構造・付帯設備・管理方法・等々)を
して、15%加算。
最後に、フィ−ルドをとりまく人々の生活に5%の気配りができて、高い次元の
釣りは完成するもの。
さて、あなたのパワ−はどのレベル?
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