大地に寝る It sleeps on the ground.

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
大地に寝る
It sleeps on the ground.
[整理番号:0045]

よしさんのキャンピング・スタイル。

大地に2本のポ−ルと、12ケ所のペグで、タ−プを張る。

タ−プの稜線は、風向きと直角になるよう、特に注意する。

稜線の下の大地に、ベッドを据え付け、ベッドにスリ−ピング・バッグを

広げれば、それで外気を感じる素敵な住まいは完成する。

テントなど、野暮なシロモノは使わない。床は大地そのもの、壁はなし、

屋根だけあれば、安眠できるし、読書も叶う。

標高1200m程度のハイランドまで、これで暮らせる。

静かなキャンプは、これからだ

タ−プは自作。

先ず、設計で楽しみます。「反物」の巾は一定、長さはフリ−。

「反物」の巾には事実上使用できない部分(ケラレ代)があるのも特徴。

タ−プは概ね長方形、長辺方向のピ−スを何枚か縫い合わせて、

短辺の巾を稼いでゆくのが基本だ。布には自重があり、「面」であっても、

折り紙のように平面は保てない。雨なら、さながら氷嚢のように垂れ下がる

ことになる。

それを防止するにはカットの形状の工夫と、テンションの掛け方がキモ。

4辺が直線ではNG。特に短辺は全体が長方形の内部側に湾曲することが肝要。

ポ−ルと、ペグを留める10ケ所のハトメの位置は、悩んで決めよう。

ポリエステル100%で迷彩色の「反物」を購入。

設計図を見ながら部屋に広げて、実寸でマ−キングし、カット。

家庭用ミシンは、フトコロが狭く、どのピ−スとどのピ−スを1番に縫い合わ

せるかが、勝負どころです。作業手順を決めておけば楽だ。

縫いあがったら、ハトメ孔のポンチ打ちと、ハトメの取附。

快晴の日に、事前に下見しておいた場所で、屋外にタ−プを張った状態

で、防水液を充分に塗り、乾燥させます。

脚立は必携。縫い目は特に念入りに作業しよう。

稲ケ崎キャンプ場も、グッド

ベッドは必需品。

水平な四辺のフレ−ムを、X字型の脚3ケ所で支えるベッドが、よしさんの

「お気に入り」。

フレ−ムと脚はアルミ製で軽く、キャンバスシ−トに適度なテンションが掛かり、

横たえた体が沈むことはない。

キャンバスシ−トはグランド・ラインから50cmの高さにあって、

濡れた大地や、湿地にも設置できるのはありがたい。

もちろん昼は、ベンチになる。

ベッドの脚先には専用の靴を履かせて、大地への潜りこみと脚先への

泥の付着を防止する。テニス・ボ−ルにナイフでX字の切れこみを入れたものを

6ケ用意すれば良い。

ベッドはUSから軍用品(コンディション=new)を個人輸入すれば、

ヘビ−デュ−ティ−な一生物が、フェデックス(宅配)で手に入る。

風を愛していますか

スリ−ピング・バッグは厳選。

テントを使わない、風に吹かれる住まいだから、スリ−ピング・バッグは重要な

アイテムになる。

真冬の本栖湖(富士五湖)で、大型のブラウン・トラウトを狙う時にも威力を

発揮するのは、もちろんダウンのスリ−ピング・バッグ。

ただものではないのは、それが二重になっていることだ。

つまり、スリ−ピング・バッグ・イン・スリ−ピング・バッグである。

仕様は、extreme cold weather bag. (for use below 10F) weight9.5lbs だ。

これも個人輸入できる。使い捨てカイロなど入れれば、更に良い。

あとは天候と気温に合わせて、ウェアを着たり脱いだり、こまめに調節する

のが生活の知恵。

ハンドメイドで、こだわりの一品を持てば、アウトドア−・ライフも2倍

楽しくなる。

リリ−スすれば・・・
Updated.2000年11月01日発表
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