夢の舞台・亀山湖では、どなたであっても、釣りにレンタルボ−トを使用します。エンジン船(バス・ボ−トは、いません)と、ゴムボ−ト・フロ−タ−類は禁止(危険予防のため)されています。マイ・ボ−トの持ち込みに適したスロ−プは、ありません。レンタルボ−トを使用するのが、最良の方法です。今回は、手漕ぎボ−トで兆戦する皆さんに、よしさんが贈る「手漕ぎボ−ト大全」。これで夏休みの釣果は、約束された(!?)。
観察・微調整編
ボ−トの姿勢。
桟橋に係留されたボ−トを、良く観察しましょう。右舷(や左舷)に傾いた舟は、避けましょう。船首(や船尾)に傾いた舟も、NGです。最近の舟は安全対策とメンテナンス性の向上を兼ねて、舟底と床板の二重構造が主流です。ここに一室を設けることで、座礁・舟底破損・浸水・沈没のリスクを軽減しています(浮沈構造)。床板はフラットなため、搭乗環境も改善されました。メンテナンス面では、係留時に降雨があっても、喫水より高い位置に床板(&排水口)があるため、自然排水ができます(乗舟時には当然、排水口を閉めます)。この一室に何らかの原因で水が溜まりますと、舟を漕ぐたび(重心が変わるたびに)、水が移動しますからバランスが悪く、(漕ぐ)エネルギ−に損失がでます。
オ−ルの吟味。
オ−ルは左右同一のものを選びます。全長が同寸であることと、「ツバ」の位置が同一であることが、チェック・ポイントです。オ−ルは「ツバ」付近が太く、先端の水掻きの直前が細く作られています。細い部分を、オ−ル取附金具に入れると、簡単にセットできます。オ−ル流失・破損等の非常時には、ミヨシ(船首)に立ち、オ−ルの握りを左手で持ち、オ−ルの中程を右手で持って、右舷をひと掻き。つぎに、オ−ルの握りを右手で持ち、オ−ルの中程を左手で持って、左舷をひと掻き。これを交互に繰り返せば、オ−ル1本で進めます。
スノコ板。
従来型の舟(一重底)は、直進性確保のため、舟底にキ−ル(竜骨)加工がなされ、床面がフラットではありません。そのため搭乗環境改良用に、スノコ板が装備されています。このスノコ板が曲者です。スノコ板を前後左右に動かし、どの部分を踏んで(軸足を掛けて)も「ガタン」と音がせぬよう、微調整しましょう。
係留用ロ−プ。
もやいを解いたら、舟の中に入れておきます。
亀山湖に和舟(木造・平底)は、ありません。また、亀山湖は水深があるため(20m以深)、舟にアンカ−は装備されていません。