生物季節 Biological season.

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
生物季節
Biological season.
[整理番号:0040]

季節の暦は、たくさんある。

一般社会なら、標準は太陽暦(つまり月日)。

自然と暮らす農業なら、二十四節気と七十二候も重要。

それぞれの目的に合った暦を使うことで、効率は高まる。

本来なら、魚釣りには、「水中季節暦」を使用したい。国内汎用の「水中季節暦」を睨んで、概要を把握する。次に、水場ごとの例えば「2000年・水中季節暦・亀山湖編」を参照する。そして「週末の14日なら、50アップが釣れる確率が85%」であることを知る、という具合に。

とても残念だが、そんなに便利な「水中季節暦」は、まだない(将来も無理だろう)。

たいていは考えなしで、季節の暦にも、月日を採用してしまう。けれど、魚は月日で生きているハズはない。

そこで、もう少し自然界に傾斜した、別の基準はなかろうかと考えて見る。すると、「生物季節」があることに、気がつくだろう。

不伝の伝

動物の出現、鳥の飛来、植物の開花等の自然界の出来事が、月日に換算された暦が「生物季節」である。

例えばモンシロチョウの初見。亀山湖の平年では、3月18日。昨年は4月07日、今年は4月08日。

例えばソメイヨシノの開花。亀山湖の平年では、3月30日。昨年は3月28日、今年は4月01日。

例えばツバメの初見。亀山湖の平年では、4月01日。昨年は4月09日、今年は4月13日。

水面より上も見てね

いくつかの指標から、「今年は昨年より、春の訪れが1〜4日、遅いようだナ」と、判断できる。それを釣りに応用するには、亀山湖で美味しい思いをした時に、同時に自然界を良く見てほしい。要は山立ての生物版である。その時、ハルゼミの初鳴きを聞いたのか、フジが開花したのか、はたまた、ホタルの初見日だったのか。上手に山立てしておけば、来季も月日ではなく生物季節によって、再び美味しい思いが約束されるだろう。

5月の釣行は、以下の指標で、楽しもう。

例えばハルゼミの初鳴き。亀山湖の平年では、4月29日。

例えばフジの開花。亀山湖の平年では、4月30日。

例えばホタルの初見。亀山湖の平年では、5月30日。

水面より上も見る、グロ−バルな釣り人でありたい。

リリ−スすれば・・・
Updated.2000年05月01日発表
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