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BASSの産卵は、3月から6月に渡ることは、ご存知だろう。だからこの季節、わしゃ釣らん!
 房総では、春になり水温がヒトケタからフタケタへ上昇して15度前後となれば
 
 BASSの産卵が始まる。
 
 ピ−クは、4月中旬から5月中旬である。
 
 この期間、親魚は産卵床を作り、産卵し、孵化した稚魚を他の魚から守る。
 
 春の記録を見るたびに、顔が曇る。その日に、あのポイントで、あァ…何と
 
 いうことだ。
 
 スポ−ニング(産卵)シ−ズンにシャロ−(浅い場所)の産卵床を釣ることは、
 
 自動的に親魚にその仕事を放棄させ、次の世代のBASSが減少することに
 
 直結する。
 
 親魚は、卵や稚魚を守るため、接近するものに攻撃的にならざるを得ない。
 
 
 釣り人から見れば、それが相手の弱点である。
 
 相手の弱みに助けられ、この時期に釣るのは大人げない。
 
 もっと強く言うなら、釣り人の恥と、「よしさん」は心得る。
 
 
 
  折悪しく、釣り場がスポ−ニング(産卵)シ−ズンであったなら、 
 ロッドを置いて春の一日、BASSウオッチングにすごすのも一興。
 
 産卵床設置場所の水深はどうか、日当たりの具合はどうか。
 
 ボトムマテリアルはどんな場所か、共通点はないか。
 
 そのときその場所で何の花が咲いているか、魚の行動はどうか。
 
 見ておけば、勉強にもなる。
 
 他のシ−ズンに、もっとパワフルなBASSを、狙って釣ってこそ
 
 
 自分に誇れる記録となろう。
 
 
 時と場所また手段を選ばず、釣れば良いというのでは、己の技量と精神レベルの
 
 低さを公言していることに他ならない。
 
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