[整理番号:0004]
BASSの産卵は、3月から6月に渡ることは、ご存知だろう。
房総では、春になり水温がヒトケタからフタケタへ上昇して15度前後となれば
BASSの産卵が始まる。
ピ−クは、4月中旬から5月中旬である。
この期間、親魚は産卵床を作り、産卵し、孵化した稚魚を他の魚から守る。
春の記録を見るたびに、顔が曇る。その日に、あのポイントで、あァ…何と
いうことだ。
スポ−ニング(産卵)シ−ズンにシャロ−(浅い場所)の産卵床を釣ることは、
自動的に親魚にその仕事を放棄させ、次の世代のBASSが減少することに
直結する。
親魚は、卵や稚魚を守るため、接近するものに攻撃的にならざるを得ない。
釣り人から見れば、それが相手の弱点である。
相手の弱みに助けられ、この時期に釣るのは大人げない。
もっと強く言うなら、釣り人の恥と、「よしさん」は心得る。
折悪しく、釣り場がスポ−ニング(産卵)シ−ズンであったなら、
ロッドを置いて春の一日、BASSウオッチングにすごすのも一興。
産卵床設置場所の水深はどうか、日当たりの具合はどうか。
ボトムマテリアルはどんな場所か、共通点はないか。
そのときその場所で何の花が咲いているか、魚の行動はどうか。
見ておけば、勉強にもなる。
他のシ−ズンに、もっとパワフルなBASSを、狙って釣ってこそ
自分に誇れる記録となろう。
時と場所また手段を選ばず、釣れば良いというのでは、己の技量と精神レベルの
低さを公言していることに他ならない。
だからこの季節、わしゃ釣らん!
|