例えば冬のトップウォ−タ− Top water fishing in winter, for example.

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
例えば冬のトップウォ−タ−
Top water fishing in winter, for example.
[整理番号:0037]

皆様から頂く、ご質問の中で圧倒的多数なのは、亀山湖の「どこへ行って」、「どうしたら」釣れるのか、そのポイントと釣り方を教えて下さい、と言うもの。

今回は、この回答を考えて見ます。

当日の天候が何々だったら、先ず朝イチで、どのポイントへ行って、(そこには、こういうストラクチャ−があるから)どのルア−を選定し、どこへキャストして、どのようなアクションをさせつつ、どのコ−スをリトリ−ブしてくるか? それを考えることが釣りの楽しみの大きな要素なのだから、人に聞くとはトンデモナイ奴。釣り人の風上にも置けぬ。自分で考えなさい。と、以前のよしさんは思っていました。

それでは、取りつく島もありませんし(年間100日釣行のエキスパ−トならともかく)亀山湖ビギナ−には少々不親切だったようです。

さてそこで「亀山湖でトップウォ−タ−で釣れる!ポイントを教えて」と、リクエストがあったとしましょう。

心よ、伝われ

これは一見簡単であり、また困難な質問です。簡単と言うのは、「トップウォ−タ−で釣れるポイント=場所」は、それこそ無数にあるからです。逆に言うなら「トップウォ−タ−で絶対に釣れないポイント」は、ないのです。時と場合を選ぶなら、どこでも釣れます。

困難と言うのは、「魚が水面に興味を持っているかの、判定が(ビギナ−には特に)難しい」ことです。さらにその判定は他でもない、質問をしたご当人が当日、現地で下すことになるからです。

どうしてそんな判定をしなければならないのかと言いますと、釣れる・釣れないは、「魚が興味を持っている場所」にルア−をプレゼンテ−ションしたか、どうかに掛かっているからです。それが一番大きな要素であって、ルア−の色や、ましてやメ−カ−等は二の次の要素です。

A社製ペンシルベイトで釣れて、B社製ペンシルベイトでは釣れないケ−スは、稀です。これはA社製ポッパ−と、B社製ポッパ−でも同様ですし、ルア−をフロ−ティングミノ−に置き換えても同じです。

1〜2月は冬だ。冬ならボトムだと先入観にとらわれず、魚が本日ただ今どこを向いているのかを把握することが基本となります。興味を持っている場所・どこを向いているかとは、亀山湖では水面であったり、ベイトフィッシュの泳ぐ水深であったり、ある水温のゾ−ンを指したります。霞ケ浦・北浦・印旛沼等に代表される平野部のマッディ−でフラットな湖沼(例えば水深3mとか)では、ポイント(場所=水平分布=平面=2D)の選択で足りますが、亀山湖ではポイントを選択しただけでは釣れません。ダム湖で深さがあるため(例えば15mとか)、ポイントを立体的(3D)に考え、タ−ゲットとする水深をも絞り込まなくてはなりません。魚の「垂直分布」とでも言えるでしょう。

魚が水面に興味を持っている場面では、水面にルア−をプレゼンテ−ションしたか、どうかが最重要です。もしここで「魚は水面に興味を持っていない」と誤った判定をし、ボトムを狙うルア−を使用すれば、魚がいるのに釣れない可能性が高くなります。そしてこのポイントで釣れなければ今度は「釣れなかった事実」から、ここには魚がいないと判断し、ポイントを見切って他へ移動することになり、他のポイントでも再び「釣れなかった事実」を積み重ねる事態に陥ります。

ウ〜ム、反省します

魚がどこを向いているのかを把握することが基本。ならば、そのハウツ−やいかに、となろう。実はこれこそが難題。究極は釣り人の感性なのです。例えば。

一つは、ここ数日間の天候・水温と、本日の天候・水温の差異・傾向であり(安定なら良し、急変・特に下降はNG)、

一つは、風の有無であり(無風は良し、強風はNGとされます)、

一つは、表層でのベイトフィッシュのボイルやハネ(跳ね)、BASSの追撃の目撃であり、

一つは、魚がバイトした水深であり(沈むルア−でも着水直後にヒットすることがあります。バイトした水深の認識とそのレンジへの再挑戦も有効です)、

実戦的には、トップウォ−タ−プラグをキャストして反応を見ることであり、

最後の一つは、釣り人の未だ知らないアンノウンな要素であり、それらを釣り人の感性によって、総合判断することになります。

また「ポイントの優劣」という要素もありますが、「魚が興味を持っている場所(今回は水面と仮定しています)」に、ルア−をプレゼンテ−ションすることに比べますと、ポイントの優と劣の差異は小さく、無視できる範囲と言えます。

キモは場所ではなく、魚が上を向いているかどうかです。魚が上を向いていれば、ポイントの優劣に左右されずトップウォ−タ−で釣れるのです。

皆さんも、露地に菜の花咲く亀山湖で、真冬のトップを楽しんで下さい。

リリ−スすれば・・・
Updated.2000年02月01日発表
http://www.mmjp.or.jp/lake-champ  Back to ODL Page. Copyright by yoshisan