デプスファインダ− Depth Finder

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
デプスファインダ−
Depth Finder
[整理番号:0035]

釣り人は、湖底がどうなっているのか、知りたいのです

「ザ・レイクチャンプ」の定番。「デプスファインダ−」シリ−ズ。なかでも湖底のイラスト。今回はイラスト作成の舞台裏をご紹介しましょう。この手法を参考にして、いわゆる湖沼図の発行されていない人工湖の湖底イラストを、各地の皆さんが夫々のHPで発表して頂けると嬉しいですネ。

○資料を発見する楽しみ

*地形図を揃える

亀山湖湛水直前の2万5千分の一地形図(旧図)を用意します。過去の地形図を購入するのは難しく、よしさんは千葉県全域・茨城県南部・埼玉県東部等の5万分の一地形図、2万5千分の一地形図を定期的に購入、主要年代毎に所有しています(多いので保管も大変)。

もっと以前の明治時代に発行された、大日本帝国参謀本部陸軍部測量局の迅速測量図も千葉県全域分を所有しています。

 

**航空写真を買う

亀山湖湛水直前に撮影された、航空写真を入手します。こちらは、簡単に購入可能で、よしさんはK測量株式会社が撮影した1977(昭和52)年の航空写真12葉を所有しています。重複撮影された隣接区画の航空写真2葉を実体視することにより、眼下に亀山湖(の予定地)が立体視でき、重宝します(密着で約1/14,000の縮尺)。

***スナップ写真を収集する

同じく亀山湖湛水直前に撮影された、スナップ写真を入手します。地上で撮影された写真は、あった方がベタ−。この収集はかなり困難です。地道に努力しましょう。

****実際に湖上でデプスファインダ−と睨めっこ

ボ−トからデプスファインダ−を覗いていると、結構あれこれ見えてくるものです。

古い、イラストです

○○解読し、描く楽しみ

*一番の楽しみ

資料が揃うと、先ず航空写真でポイントの立体視をします。起伏の詳細を納得するまで何回も何日も見ます。そのポイントを一番良く表現できる視点を探すのです。例えば南の45度上空とか、北の20度上空とかです。鳥瞰図ではなく、横断図が適している場面もあります。地形図で植生や土地利用も、再確認します。よしさんの頭の中には、これから描こうとするポイントの水中が再現・構築され、(美味しそうなので)思わず舌なめずりしてしまうものです。

**描く

描く視点が決まれば、いくつかの約束事に従って、描いてゆきます。使用するソフトは、MSペイント(windowsの標準)。原画はこれで十分描けます(bmpファイルで保存、発表用はgif形式に変換)。

    • 水没しない地表は、テ−ブル状に水平にスパッと切った形に描く(山の頂上等は省略します)。
    • 立ち木・枝(水没・地上の両方)は、原則として省略します。
    • 水没エリアの建物は省略し、基礎だけを描きます。
    • 満水時の水面、リバ−チャンネルを表示します。

相関関係を守りつつ、ディティ−ルが不明なら、舟を出し、デプスファインダ−で確認する作業が伴ないます。亀山湖へ行って舟に乗り、釣りもせず、「わしゃ〜ぁ、何でこんな事、しとるんや」と、ボヤキのひとつも出るかと思いきや、さに有らず。「ふう〜ん、こうなっていたのか!」と、ますます感心する始末。描く技術が下手で、イメ−ジした通りに描けない時ほど、情けなく悔しいことはないのです。

これが、全面改定版

***土地の人の目で

完成したイラストは、地元で生まれ育った人達(ボ−ト店主等)にご覧頂き、発表前の最終チェックとしています。この段階で修正することも少なくありません。

リリ−スすれば・・・
Updated.1999年12月01日発表
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