3本のユ−カリ Eucalyptuses

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
3本のユ−カリ
Eucalyptuses
[整理番号:0034]

外房の千葉県民の森・内浦山という所に、3本のユ−カリがある。

いずれも大樹で、樹高は約30m。

目通りの太さは、よしさんの両腕にも余る。元は、鉛筆程度の細い苗。

息子が生まれる遥かに以前。もう、28年も昔の話し。1年に1本。

県民の森でイベントを主催する毎に、若かりしよしさんと、

その仲間が記念植樹したものだ。

よしさんと、その旧友

設置した木製の銘板は、風雪に朽ち、雨に流れて、「名無しの権兵衛」と

なっていた。今では当時を知る職員とて、いない。

このユ−カリに、1泊2日で逢いに行った。もちろん愚妻も、一緒に。

別所夫妻、野村夫妻、小川夫妻、戸辺夫妻、酒井夫妻他が、手に手に

スコップ、ツルハシ、インスタントセメント、金属銘板、金属支柱、

ポリバケツ(水)、コ−キング材のチュ−ブ、水平を持って。

帰宅して、デジタルカメラで撮影してきた「銘板取附竣工写真」を

パソコンで見ると、みなさん温和で満足げな、いいお顔。

その理由は、単純・明快。

どなたにとっても、このユ−カリ、自分の息子・娘と同様なのだ。

「やれやれ、あ〜これで、やっと銘板を付けてやれたナァ〜」

「えらい歳月が、経ってしまって、済まんコッチャナ」

ユ−カリの幹に耳をあてて、小声でつぶやく。

よしさんの、ユ−カリ

時を飛んで、ここにも3人の息子(娘)がいたのだなと、それぞれが

再確認。口元は自然に、ほころんでいる。

その昔、ユ−カリは青年の樹、と言われたものだが、今は立派な

大人(たいじん)になった。

たった3本のユ−カリが、植樹の喜びを教えてくれた。

丘の上のユ−カリは、オ−トキャンプ場の中。

いつでも、逢いに行ける場所に立つ。

あなたにも、自分の樹、ありますか?

リリ−スすれば・・・
(千葉県民の森・内浦山)
所在地:千葉県安房郡天津小湊町, 電 話:04709−5−2821
(ユ−カリ)
フトモモ科の常緑喬木で、オ−ストラリア原産の樹木の一属の総称。
樹高100m以上に達するものもある。葉は対生し、革質、全体が白粉で被われ、芳香を発する。
春、葉のつけ根に1個または数個の緑白色の花を開き、花後、半球型四稜の果実を結ぶ。
材は船舶材・建築材に用い、葉からはユ−カリ油をとる。
乾燥に強く、南米をはじめ各地で栽植。**広辞苑・岩波書店**
Updated.1999年11月01日発表
http://www.mmjp.or.jp/lake-champ  Back to ODL Page. Copyright by yoshisan