個体識別の提言 The proposal of individual discernment.

ODL・ト−ク Outdoor Life Talk

今回のテ−マ
個体識別の提言
The proposal of individual discernment.
[整理番号:0029]

50アップを初めとする、記録魚を釣ったら

ボ−ト店に申し出て、寸法(全長)チェックと、写真の撮影をするのが

「選ばれた釣り人」だけに与えられた「事後のセオリ−」です。

せっかくの50アップ。

膝は震えて、気は動転しているでしょうが、キャッチしたこの段階で未公認と

ならないために、ぜひ、正確な記録を残しましょう。

釣獲年月日・天候・気圧・水温・時刻・ポイント名称・使用ルア−・

ルア−のアクション・釣り道具(ライン,リ−ル,ロッド)の詳細・魚の全長・

重量・写真、そしてあなたの住所・氏名に連絡先電話番号も添えて。

あなたのデ−タは、ランキングにカウントされるだけでなく、記録魚の個体識別

にも役立つのです。

教外別伝

記録魚の個体識別とは、1尾1尾のBASSを見分けるという考え方です。

このBASSと、あのBASSは、違うのです。

100尾の50アップなら、100尾それぞれに固有名詞(つまり名前です)

を付けて管理します。

個体識別の先例には、東京湾のシ−バスのタグ(背鰭の根元にタグ=標識を

打つ)&リリ−スや、富山湾のブリ(魚体に追跡用発信機を埋め込む)、

大型の哺乳類では鯨等が知られています。

ヘラブナ・鯉等は、外観からの個体識別が困難です。

幸いにもBASSは、よく観察すると、人間と同じに個体識別ができるのです。

解析は、コツをつかめば、どなたでも可能でしょう。

血液型や歯型、もしくはDNA鑑定という高度な技術は、不要です。

ここでは、その技術論を説明するのが趣旨ではありません。

個体識別できると、釣り人にも何かメリットがあるのだな、と考えて

頂ければよいのです。

さしあたっては、よしさんが解析しましょう。

ここが私の、ハ−トランド

普段、記念用に撮影する、魚とあなたの2ショット写真を、少し工夫して

(生物学的に)、BASSの体型・体の特徴・鰭の形状・体側のはん紋の

明確な写真を、得て下さい。

その写真と釣獲デ−タ、更によしさんが集積しているバックデ−タによって、

釣獲のつど、記録魚の行動範囲や成長のスピ−ドが把握できます。

当然、釣獲回数の多い個体ほど、詳細(密度の高い)記録が、つかめます。

釣り人は魚をリリ−スしたつもりでも、その個体が再釣獲されない限り、

リリ−ス責任を果たした(ホラッ、生きていたでしょ!)とは言えません。

リリ−ス直後に、(乱暴なキャッチが原因で)その個体が疲労から回復せず、

斃死することもあります。

だからリリ−スが重要になるのです。

リリ−ス責任を果たした証明(=再釣獲)を、よしさんは何例か保有

しています(その実例は、デ−タ・ブックのまるみえシリ−ズに紹介しています)。

似て、非なるもの
ちがいのわかる男(女)であって、ほしい

解析して得られたデ−タは、「ザ・レイクチャンプ」や、他のメディア

(例えば、釣り雑誌)を通じて釣り人にフィ−ドバックされます。

21世紀は目前。

もう、そろそろ、そういうデ−タ還元システムが構築されてよい時期です。

もっと進めて将来は、「亀山湖記録魚台帳」を整備したいと、よしさんは

構想しているのです。

(台帳への住民登録は、BASS50cm以上に限定。個々の魚の写真に、釣獲デ−タが添えられる)

「ザ・レイクチャンプ」は、BASS(50アツプの記録魚)の、個体識別を提言します。

リリ−スすれば・・・
1999年05月01日発表
http://www.mmjp.or.jp/lake-champ
亀山湖は、全国ブランドです!