初 詣 The first visit in the year to a shrine of the new year.
ODL・ト−ク Outdoor Life Talk
今回のテ−マ
初 詣
The first visit in the year to a shrine of the new year.
[整理番号:0024]

三石山観音を、ご存知だろうか。

亀山湖を想い浮かべてほしい。

その、亀山大橋から南へ、三石山観音への道は通じる。

BIG FISHのパラダイス

標高281mの山頂に、大きな石が3つあるところから、三石山

(みついしやま)と呼ばれ、山頂には1611(慶長16)年建造

(昭和12年改修)の観音堂がある。

正確には三石山観音寺(真言宗智山派・開基覚恵)と言い、

本尊は十一面観音であり(開基年代は不詳)、近在の人々から開運・

縁結びに霊験ありとして古くから信仰をあつめている。

例祭は、4月18日である。

巡り合えますように

スダジイ、スギの巨木に囲まれた境内を、ゆっくり歩いて詣で、

良縁に巡り合うようハンカチを結び、60アップが釣れるよう絵馬を

奉納したり、一帯の三石山自然林(千葉県天然記念物)を眺めれば、

いつもと違う雰囲気が味わえる。

スギ林の林床にシダ類が豊富で、なるほど、ここに降る雨は、

ゆっくり地下へ浸透し、地下から沢へ、沢から草川原・神社下へ、

押切沢へ、月毛沢へと、流入するのだナ。

森がなくなると、地衣類は直射日光下では育たず、

降雨は地衣類のない表土を削りつつ、直ちに流出する

(付近は県内最大年間降雨量を誇る)。

すると川や湖は、清澄さを失うのみでなく、流入する土砂に上流から

順次埋没する運命が待つワケか。

なるほど「森は魚を育てている」とは、そういうことか。

されば、森を育てるために釣り人は、何ができるのか?

そんな想いを巡らせるのも歩く釣り人ならではの、ことだろう。

釣れますように

単に、神ならぬ観音だのみ、という意味ではなく、

そういう行為を通じて地元を知る、一歩外側から釣りを考える機会を

持つ。たまには、それもよかろう。

十一面とまでは行かなくても、一面ではなく、二、三面の角度から

物事を考えられることが、大事ではあるまいか。

さらには、それが、より高い次元の釣り人となるキッカケになるやも

知れぬ。

「猟師、山を見ず」転じて、「釣り人、釣り場を見ず」では、まずかろう。

60アップを狙う釣り人なら、懐の広さ、心の余裕を持ちたいものだ。

リリ−スすれば・・・
1999年01月01日発表
http://www.mmjp.or.jp/lake-champ
ときには、心身の、リフレッシュ