夢の舞台 Stage of a dream.
ODL・ト−ク Outdoor Life Talk
今回のテ−マ
夢の舞台
Stage of a dream.
[整理番号:0018]

亀山湖、そこは夢の舞台。

出番前の役者なら緊張したり、リラックスしたりの楽屋裏。

われらは、悠々と急ぎ、まずチェックイン手続きへ向かう。

続いて、道具をいつもの場所へセットして、

ライブウェルに水を汲み、さあ、いよいよ河岸払い。

立ち木? それとも、奥の奥?

「ズシッ」と重い、大物特有の、フッキングの手応え。

それを求めて、遥かなる「50アップの楽園」亀山湖へ遠征したのだ。

ファ−ストキャストの前に、いつものゲン担ぎ(おまじない)。

スポットライトを浴びて、ステ−ジにスタ−が登場するごとく、

舟を操って湖面を行く時、そこがわれらの夢の舞台。

ルア−を、亀山湖の水に浸す喜び。

予定のポイントで、得意技を試すもよし。

前日の釣果で、軌道修正するもよし。

至福の時は、流れる。

BIG FISHのパラダイス

陽が高く昇っても、中だるみすることなく、頑張ってほしい。

来られなかった日々を、同行できなかった友人を思い出し、

さらに念入りに攻めて見たい。

舟上で昼寝など、言語道断。

ステ−ジに上がった、スタ−のすることではない。

水位・水色・風向き・他舟の位置・ポイント選定・ボ−トポジション・

使用ルア−・ルア−着水点・バイト予想点・ランディングの

コ−スetc、再検討課題は多い。

けれど、闇雲にキャストは、すまい。

キャストは両刃の剣。

矢鱈なキャストでは、警戒させる効果が釣る効果を凌いでしまう。

この釣りは、上手く書けたミステリ−と同じ。

探偵が犯人を暴くごとく、絵になり、詩になる釣り姿を披露しつつ

われらは慎重に、ただ1尾を狙う。

ここが私の、ハ−トランド

50アップと言うけれど、実際に釣った幸運な釣り人は

どれほどいるのだろうか。

否、逆に言えば、亀山湖は50アップを何尾ストックしているのだろう。

釣り人の誰もが、一度は行きたいと憧れる釣り場なら、

琵琶湖あり、七色ダムあり、池原ダムあり、早明浦ダムもある。

はたして亀山湖でよいのかと。

迷えるあなたの、当然といえば当然なその疑問には、

こう回答しよう。

夢を実現する50アップでよいのなら、

40尾から50尾が泳いでいる。

亀山湖レコ−ドを更新する60アップなら、10数尾。

日本記録を狙う70アップさえ、数尾が成長中だ、と。

ここは、われらが夢の舞台、世界の亀山湖なのだ。

リリ−スすれば・・・

亀山湖を愛するよしさんから、ステ−ジに上がる釣り人へ。

熱いメッセ−ジよ、伝われ。

1998年07月01日発表
http://www.mmjp.or.jp/lake-champ
1尾との、出会い