春のきざし A sign of spring.
ODL・ト−ク Outdoor Life Talk
今回のテ−マ
春のきざし
A sign of spring.
[整理番号:0015]

春になり、水が温むと、活発に動き出す魚が多い。

文字通り水温が上昇するということが、行動のトリガ−になる訳だ。

春は、釣りのシ−ズンイン。

して見れば、いつからが春かを知ることは、釣り人には、重要に違いない。

そこで今回のテ−マは、春を知る方法について。

われわれは地上にいて、水中に暮らしているのではないのだから、

水温を感じて、昨日から春だとか、今日からが春なのだとかは、わからない。

土筆ごはんも、春の味

いったい、春とは何か。

何が、どうなってきたら、春なのか。

地上での、わかりやすい目安は、ないか。

去年の春と今年の春は、同月同日なのか。

まじめに(?)考えるほど、定義(のようなもの)は、難儀だ。

因みに、広辞苑を開くと、

はる【春】(田畑を「墾(は)る」意、または気候の「晴る」意からか。

草木の芽が「張る」意からともいう)などとあり、さらに、

立春(2月4日頃)から立夏(5月6日頃)までだとか、

太陽暦では1〜3月、気象学的には太陽暦の3〜5月、天文学的には春分

(3月21日頃)から夏至(6月21日頃)までに当たる。

と書かれているが、

では春は、2月4日なのか。1月か。3月か。3月21日か。

どこから始まるのだろう(4択問題ですな)。

だいたい、この4択に正解は、あるのだろうか。

野口悠紀雄教授言うところの、「解の存在定理の証明」というヤツですな。

イヤイヤ、脱線してきました。スミマセン。

BIG FISHのパラダイス

さて、春を知る方法。

釣り人の対象は、魚である(当然です)。

魚が春を感じるのなら、他の動物や植物も春を感じて良いはず。

動物や植物が春を感じると、どんな変化が現れるのか。

そんな観点から生物を観察し、季節を知る方法は、釣り人にも有効です。

去年のソメイヨシノの開花日に、亀山湖で大釣りをしたとしよう。

今年のソメイヨシノの開花日は、前年比同月同日ではなくとも、

また亀山湖で大釣りできる可能性が、高いと推定できるのだ。

複数の生物季節を知ることで、春の訪れを、より確かに把握できるもの。

いくつか、春のチェック項目を列挙してみよう!

ここが私の、ハ−トランド

■ウグイスの鳴き声

房総では、2月20日頃。

■春一番

気象現象だが、「冬の終わり」を知るには、わかりやすい。

今年は関東で3月14日に観測。

■タンポポの開花

亀山湖では、3月10日頃。東京で3月20日頃。

■ヒキガエル初見

亀山湖では、3月15日頃。今年は四街道市で3月20日初見。

■スミレの開花

亀山湖では、3月20日頃。

春の野に すみれ採みにと 来し われぞ

野をなつかしみ 一夜(ひとよ)寝にける

山部赤人(万葉集:巻8−1424)

■ツクシ

亀山湖では、3月20日頃。今年は四街道市で3月22日初見。

■ソメイヨシノの開花

亀山湖では、3月31日頃。

■ツバメ初見

亀山湖では、4月01日頃。

■藤の開花

亀山湖では、4月30日頃。

あなたの街にも、咲きましたか?

より正確を期すため、観察の場所は、毎年特定しておく。

日当たりなどの局地的条件を、揃えるためだ。

この土手、あの雑木林、この木(観測木という訳だ)、あの古巣。

というように。

ある項目が去年より3日早く、別の項目も4日早ければ、今年は

自然界の営み(季節)が、3〜4日早いのだと推定できる。

もちろん、指標(分母)は多いほど良い。

亀山湖では、紫前線の上昇と共に、良い釣りが始まる。

さて、我が家の近所に指標を探さなくては。

リリ−スすれば・・・
Updated.1998年04月01日発表
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