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| 0097 |
| 花貫ダム(はなぬきダム)hananuki-dam. |
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| 茨城県高萩市秋山字板木 |
1地形図 | 磯原(北西) |
分 類 | ダム(洪水調節・河川維持・上水道・工業用水) |
別 称 | なし |
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JR常磐線高萩駅より、西へ約6000m。 常磐自動車道を下り、高萩IC出て、最初の馬場信号を左折。 200m先の石舟橋(左ト)を左折、常磐自動車道の側線に入り、南西進。 2.5km先でヘアピンカーブを下れば、国道461号に合流する。 国道(T字路)を右折・西進し、常磐自動車道をくぐり、そのまま 谷を詰めれば、左に花貫ダムが見える。 |
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| 240,000m2(24ha) |
| 13.9m(利用水深) |
| 2,000,000m3 |
| 44.0km2 |
| 1973(昭和48)年03月。 |
生息確認年月 | 2002(平成14)年11月15日確認 |
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貸しボート・売店なし。トイレは左岸ふるさと自然公園センターにある。 |
Special Feature | 花貫ダム貯水池は、残念ながら釣り禁止である。 |
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水色は、普通〜ややクリアー。ボトムは岩・砂・泥。 人造湖だから水面はオープンで、水中に水草は少ない。 護岸は急で、アプローチできる場所は、限定される。 ヤマメ・フナ・コイ・カイツブリ・カルガモ・オオバンも生息。 インレット(流入部)・ワンド・立木・ブレイク・リバーチャンネル等のストラクチャーがある。 よしさんは取材時、ダムサイトでBASSを目視確認した。 ダム湖の、水質・底質・プランクトン・ベントス・魚類等については、大川らの報告がある。 |
history. | 茨城県により設置された、重力式コンクリートダムである。 |
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西から東の太平洋へ流れる、花貫川水系花貫川(流路延長18.38km※)に位置し、 ダム堤体は下流側の東端、湖水は西に広がっている。 (※21kmの説=コンサイス地名辞典、19.4kmの説=大川ら、もある) 堤頂高45.3m、堤頂巾4.0m、堤頂長223.6m、堤体積174,000m3、のダムに 総貯水容量2,880,000m3、有効貯水容量2,000,000m3を貯め、 その湛水面積は24haである。 1966(昭和41)年度着手、1973(昭和48)年03月完成。 ダム施工は株木建設、事業費は2,500,000,000円(25億円)、 流末は花貫川に入り、太平洋に下る。 |
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花貫ダムの管理は、茨城県久慈水系ダム建設事務所管理課(電話0293−23−7270)、 花貫ダム管理所(電話0293−22−3524)である。 大口の工業用水需要家であった、日本加工製紙の倒産により、上水道利水量の2倍以上 も設定されている、工業用水利水収入が落ち込めば、利水事業者・高萩市の財政・台所 事情は厳しいものになるだろう。 |
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1985(昭和60)年茨城県実施の県民投票により、「花貫ダムと花貫渓谷」が茨城観光 百選の2位に選定されている。 花貫ダムは、海の見えるダムとしても知られているが、現地の展望は、V字谷のかなたに ほんの少し、太平洋がのぞいている程度で、過剰期待しないほうが良い。 海とダムで思い出すのは、沖縄県北部の福地ダムである。 福地ダムには、貯水池上流(下流の誤記ではありません)に、洪水吐けがあり、洪水吐け から直接、海(太平洋)へ放流する全国唯一の珍しい構造だ。 |
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花貫ダムの上流、花貫渓谷は、紅葉が素晴らしい。 谷が狭いので、谷底に陽のあたる時間帯(11:00〜13:00)に訪ねたい。 黄や赤、とりどりに美しいカエデ類が、目の保養になる。 ダム下の広場は、ソメイヨシノが植樹され、花見時ににぎわう。 高萩市北部に、定田ため池(赤浜)・長原ため池(赤浜)・北久保ため池(赤浜)等がある。 |
Reference Books. | ||
○コンサイス地名辞典 谷岡武雄他監修 | 1975(昭和50)年01月30日第1刷 | |
三省堂編修所編 株式会社三省堂 | ||
○大川雅登・位田俊臣・佐藤陽一、 「人工湖利用調査−T」 |
茨城県内水面水産試験場調査研究報告 1981(18)、83−95pp | |
茨城県内水面水産試験場 |