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| 0087 |
| あさひな湖(あさひなこ)lake asahina. |
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| 宮城県黒川郡大和町摺萩、仙台市泉区朴沢(ほうざわ) |
1地形図 | 根白石 |
分 類 | ダム湖(潅漑用・洪水調節・上水道用・流水の正常な機能の維持) |
別 称 | 宮床ダム(みやとこダム) |
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東北自動車道路・泉ICから、国道4号線(陸羽街道)を北上、 宮城県黒川郡富谷町の「仏所」信号を左折・西進。 黒川郡大和町(たいわちょう)に入り、県道を道なり西進し 宮床で国道457号線(羽後街道)に(T字路)合流。 左折・南西進すれば、3km先がダムである。 |
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| 0.43km2(430,000m2) |
| 最大 26.5m(=EL106.00−EL79.50) 通常 18.5m(=EL 98.00−EL79.50) |
| 5,000,000m3 |
| 10.8km2(10,800,000m2) |
| 1999(平成11)年度 |
生息確認年月 | 2001(平成13)年10月08日未確認 |
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貸しボート・売店なし。左岸の湖畔公園に駐車場と水洗トイレ完備。 |
Special Feature | 釣り人が見当たらない、 |
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できたてホヤホヤの新しい釣り場である。 堤体は北東にあり、湖面は南西に広がる。 アプローチは国道の通る北岸が無難、南岸は徒歩での迂回を余儀なく され、キ印を自認する向きにも、チトつらい(?)。 水色は、7段階評価(クリアー・かなりクリアー・ややクリアー・普通・ ややマッディー・かなりマッディー・超マッディー)の4、普通。 ボトムは、岩・砂利・砂・泥。 橋脚・水没道路・立木・インレット(6ケ所)等のストラクチャーがある。 鳴瀬吉田川漁協(電話:0229-63-3719)が漁業権を持ち、釣りには 入漁料が必要(年券¥3,000・日釣券¥900)だから、事前に 購入しておこう。 レインボートラウト成魚が放流されているが、ヤマメ・イワナ・ ワカサギも生息している模様。 2001年03月01日(木)午前、湖面に張った氷の上でワカサギ釣り をしていた男性が、氷が割れて水の中に落ち、死亡した例もあり、 氷上の釣りは禁止されている。 管理は仙台地方ダム総合事務所・管理班(電話:022-372-2103)で、 貯水率は、同事務所のHPで公開されているので出掛けるまえに、 チェックできる。 |
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駐車場とトイレは公園にある。水洗トイレは男女別と、体の不自由 な人用が整備されているが、惜しむらくは暖房便座ではないこと。 この立地で寒い季節に、快適に利用できる保証がないのは残念だ。 湖畔公園からPHSと携帯電話のアクセスは良好である。 将来、あさひな湖でスーパーレインボーを釣る日が、来るだろう。 |
History | 一級河川・鳴瀬川水系吉田川支流の |
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宮床川(流路延長9,500m)に、設置された重力式コンクリートダムだ。 吉田川は泉ヶ岳(1,175m)に源を発する、流域面積366.6km2、流路延長 44,199mの一級河川(別説では北泉ヶ岳1,253mの北斜面の爆裂火口・ 桑沼に発す=コンサイス地名辞典)だが、1947(昭和22)年09月のカスリン台風、 1948(昭和23)年09月のアイオン台風、また1986(昭和61)年08月の台風10 号で、破堤・氾濫している。そのため河川改修とダム建設による、吉田川総合開発事 業が立案され、その一環として宮床ダムが計画された。 吉田川総合開発事業で計画される4ケ所のダムの内、南川ダム(七ツ森湖)は1987 (昭和62)年度に完成している。 宮床ダムの主要目的は、以下の通りだ。 @洪水調節(ダム地点の計画高水流量290m3/秒の内、230m3/秒をダムに貯留 して洪水を調整、下流63km2の地域の被害を軽減する) A流水の正常な機能の維持(宮床川及び竹林川沿岸の既得灌漑用水の補給・等) B上水道用水(仙台市泉区に上水道用水として最大10,000m3/日の供給) 宮床ダムは1973(昭和48)年度に予備調査が開始され、 1979(昭和54)年度から実施調査、 1982(昭和57)年度から建設工事着手、 1983(昭和58)年12月・補償基準提示、 1985(昭和60)年01月・補償基準妥結、 1987(昭和62)年09月・工事用道路着手、 1989(平成元)年06月・ダム本体発注、 1995(平成07)年10月・湛水開始、 1997(平成09)年03月・堤体等主要工事完成 1999(平成11)年度完成 施工は宮城県、事業費は25,492百万円である。 |
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■宮床ダム諸元は、以下の通り。 形 式:重力式コンクリートダム 堤 高:48.0m 堤頂長:256.0m 堤体積:280,000m3 ダム天端高:EL108.00m 設計洪水位:EL106.00m 非常用洪水吐:クレスト自然越流 L=50.0m 計画高水量290m3/秒 サーチャージ水位:SWL EL104.00m 最大放流量:80m3/秒 常用洪水吐:オリフィスによる自然調節方式(幅4.2m×高3.5m×1門) 常時満水位:NWL EL98.00m 最低水位: LWL EL79.50m ■また、あさひな湖(貯水池)諸元は、以下の通り。 集水面積:10.8km2 湛水面積: 0.43km2 総貯水容量: 5,400,000m3 有効貯水容量:5,000,000m3 利水容量: 3,000,000m3 洪水調節容量:2,000,000m3 あさひな湖の流末は、宮床川から吉田川に入り、河口(宮城県桃生郡鳴瀬町)で鳴瀬川 に合して、仙台湾(太平洋)へ入る。 |
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現代の死語のひとつに、火打石がある。ひうちいしと読む(念のため)。 明治時代にマッチ(これは解るネ)が使用され始まる以前には(江戸時代です)、 火を得る大切な道具であった。 ここ宮床は、その火打石の日本三大産地と言われたとする説がある。 宮床産の火打石は、メノウ(SiO2+H2O)とされ、一般には水晶、石英、黒曜石、 も火打石に使用されると云う。 拙宅の火打道具は家内の嫁入り道具(市販品)のひとつで、火打石は不透明・黒褐色。 火打鎌とともに神棚にまつられ、よしさんの出掛けには時代劇さながらに、家内が 厄除けの切り火を打ち出すのである。 |
Reference Books. | ||
○コンサイス地名辞典 日本編 | 1975(昭和50)年01月30日 第1刷 | |
三省堂編修所 三省堂 | ||
○宮城県統計年鑑(平成12年版) | 2001(平成13)年03月 | |
宮城県企画部統計課・県統計協会 編発行 | ||
○宮城県の河川と海岸 | 2001(平成13)年03月 | |
宮城県土木部河川課 | ||
■仙台地方ダム総合事務所のHP |
http://www.pref.miyagi.jp/snd-dam/index.htm 2002(平成14)年01月04日更新分の内、 | |
宮床ダム | http://www.pref.miyagi.jp/snd-dam/miyatoko/miyatokotop.htm 2001(平成13)年10月01日更新分 | |
■黒川理科研究会のHP |
http://homepage2.nifty.com/KurokawaRika/index.htm#menu 2002(平成14)年01月27日03:35の内、 | |
火打石による発火法・伊藤裕一 | http://homepage2.nifty.com/KurokawaRika/jikken_hiuchiishi.htm 2001(平成13)年10月01日更新分 |