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| 0086 |
| 大倉湖(おおくらこ)lake ookura. |
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| 宮城県仙台市青葉区大倉字岩下 |
1地形図 | 熊ケ根・定義 |
分 類 | ダム湖(潅漑用・洪水調節・上水道用・工業用水用・流水の正常な機能の維持) |
別 称 | 大倉ダム |
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JR仙山線熊ケ根駅より、北東へ3.5km。 東北自動車道路・仙台宮城ICから、国道48号線 (愛子バイパス)を西進、「熊ケ根」信号(右ト)を右折 ・北東進。右岸堤体に至る。 |
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| 1.7km2(1,700,000m2) |
| 80.6m |
| 25,000,000m3 |
| 88.5km2(88,500,000m2) |
| 1961(昭和36)年3月 |
生息確認年月 | 2001(平成13)年08月14日確認 |
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貸しボート・売店なし。左岸の湖畔公園に駐車場と水洗トイレ(暖房便座)完備。 |
Special Feature | 仙台市中心部より、 |
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車で約40分程度の立地である。 ダム堤体は大倉湖の南端にあり、谷の東西に横たわる。 湖水は北西(上流)〜南東へと一文字型に広がり、湖岸周囲は約6.0km である。水色は通常、かなりクリアー。 大倉大橋(橋上は1車線・スレ違いできません)から上流は、 強風で濁ると乳青色のかなりマッディーにもなる。 ボトムは、泥・土・砂・砂利・岩である。 ストラクチャーは、スタンプ・岩・ブレイク・橋脚・ワンド・インレット ・水没した柳などから成る。 イワナ、ヤマメ、ウグイ、湖沼型サクラマス、ブラウントラウト、放流 によるヘラブナ、鯉、マブナ、ニジマス、ワカサギ、アメンボ等が生息 している。 ヘラブナは8〜9寸主体で、尺上や42cm程度の実績もあるが大型の 数は少ない。平地より水温が低いから、成長の遅さは仕方ない。 湖岸の桜が咲く4月下旬(乗っ込み)からが、釣り期になる。 BASSの詳細情報はほとんどないが、2002年にはよしさんも 本格的にトライして、良いニュースをお伝えしたい。 |
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右岸のダム上流1km地点沖に、15m減水時は大岩が現れる。 この大岩から8gのスプーン(5lbフロロ・ライン)を北に キャストすれば、12カウントでボトム、北東〜東なら16カウント でボトム、南東は22カウントでボトムである。 よしさんは12の10、16の14、22の20に沈めてトラウトを 狙ったが、ノーバイトであった(残念)。 減水時の右岸岩場は、本栖湖(山梨県)の湖岸に良く似ている。 大倉湖は、255〜270.6mの間で水位変動がある。 06月下旬〜09月下旬の制限水位は264mと低く設定され、 10月〜06月下旬の制限水位は270.6mで管理されている。 例年の水位変動の実際は、03月下旬までは下降。04月〜05月 下旬までは雪代が入り急上昇。06月以降は下降する。 |
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広瀬・名取川漁協(電話:022-308-6448)が漁業権を持ち、竿釣遊魚証 は日釣り券1500円。年券4000円。ボート釣りと、氷上の釣りは 禁止されている。 携帯電話は、湖畔道路だと圏内だが、減水時の湖岸では圏外になる。 流末は、大倉川(流路延長19,636m)に入り、広瀬川(流路延長40,035m・ 流域面積311.0ku)に合し、さらに名取川(流路延長42,543m・流域面積 938.9ku)に合流して、仙台湾で太平洋に注ぐ。 |
History | 1950(昭和25)年8月の |
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熱帯低気圧による大洪水の治水対策として、釜房ダム・大倉ダムが計画され、 一級河川名取川水系・広瀬川の支流大倉川に、1958(昭和33)年8月着工、 1961(昭和36)年3月完成の、日本初・ダブルアーチ式多目的ダム。 1986(昭和61)年洪水は起きたものの、被害は最小限であった。 目的は、広瀬川の洪水調節・既得農業用水の補給等・流水の正常な機能の 維持・仙台市、塩竃市へ日最大135,000m3の上水道用水の供給・仙塩地区 へ日最大100,000m3の工業用水の供給・広瀬川上流地区313haへの灌漑 用水の確保他である。 ダム型式は、ダブルアーチ式コンクリートダム(下向きカッコの横連続型)で、 堤高82.0m、堤頂長323.0m、堤体積226,000m3、水面標高 TP270.6m。湛水面積は、1.6km2との統計もある。 その総貯水容量は、28,000,000m3である。 建設省(宮城県管理)により、事業費2,762百万円で完成された (施工:前田建設工業)。 見学の問合せは、仙台地方ダム総合事務所(電話:022-372-2103)まで。 ダム管理事務所は、以前はダブルアーチの中央にあったが、今は右岸に 移転した。 |
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工業用水道は、仙塩特定地域総合開発計画の一環として、1957(昭和32) 年度着工、1963(昭和38)年度完成、1961(昭和36)年11月から 仙塩地区へ給水されている。また1994(平成6)年4月から、仙台市泉地区 ・富谷町成田地区への給水も開始された。 大倉ダムの放流水は、大倉川から広瀬川を流下し、四ツ谷堰(仙台市青葉区 折立郷六)で取水され、PH6.0〜7.5、濁度10度以下、 総硬度50mg/l以下、水温1〜25℃の水質で、仙台市・塩竈市・ 多賀城市・七ヶ浜町・富谷町に給水されている (工業用水道事務所 電話:022-293-5101)。 ダム下流の下倉地区には、土地改良総合整備を記念した、「大貴瑞穂」 (下倉土地改良事業共同施工・平成4年)の石碑が建つ。 大倉湖の流域は、宮城県立自然公園船形連峰に指定されており、 周辺の1500haは宮城県により、大倉ダム鳥獣保護区にも指定され (平成16年10月31日迄)、猟は禁止されている。 新緑と紅葉の季節に、訪ねたい。 |
Reference Books. | ||
○仙台市史 特別編1自然 | 1994(平成06)年03月31日 | |
仙台市史編さん委員会 仙台市 | ||
○宮城県統計年鑑(平成12年版) | 2001(平成13)年03月 | |
宮城県企画部統計課・県統計協会 編発行 | ||
○宮城県の河川と海岸 | 2001(平成13)年03月 | |
宮城県土木部河川課 |