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| 0082−1 |
| 八郎潟(はちろうがた)hachirogata-lagoon. |
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| 秋田県南秋田郡大潟村・同五城目町・同八郎潟町 同井川町・同飯田川町・同昭和町・同天王町・同若美町・ 男鹿市・山本郡八竜町・同山本町・同琴丘町 |
1地形図 | 大潟・鹿渡・寒風山・五城目・船越・大久保 |
分 類 | 池・水路(潅漑用) |
別 称 | 琴ノ湖(ことのうみ)・八郎潟調整池・ 八郎湖(八郎潟の干拓で残った水域)・東部承水路・西部承水路 |
Special Feature | 八郎潟の冬 hachirogata-lagoon in the hard winter. |
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BASSフィッシングの世界では、ここ数年、八郎潟も有名になってきた。 晩春から中秋までの八郎潟は、釣り人も良く知るところである。 しかし真冬の八郎潟となると、その情報も少なく 想像の世界ではないだろうか(取材も厳しく大変です)。 |
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釣りには、湖面がオープン(氷結していない)であることが条件としよう。 その年の気候にもよるけれど、平均最低気温が零下で、強風の多い 八郎潟では、湖面に水がなく、一面にあるのは氷だけということも少なくない。 雪も吹き溜まっている。 特に北西の西部承水路は、季節風で冷却されやすく、水路幅も狭いので すぐ氷結する。 八郎潟の最重要魚種はワカサギで、秋田県も八郎潟において、ワカサギの 増殖に努力しており(第14回ワカサギに学ぶ会発表)、 今後の課題は、受精卵のふ化率とふ化仔魚の生残率の向上にある。 八郎湖のワカサギ釣りは、秋田県つり連合会『新 秋田の釣り』に 詳しく紹介されている。 |
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また中央幹線排水路は、水面が一段低い。 ということは、耕地が周囲の八郎潟のWL−4mだから、更に2mは低く、 合計6mも窪んでいることになる。 だから風による冷却が少なく、氷結していないことが多い |
Hot spring hotel. | よしさんのお勧めは、サンルーラル大潟での滞在。 |
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ここは秋田県営のスポーツ宿泊施設と銘打つ、南北に伸びる 8階建ホテルで、3〜4階がシングル・ルーム。 西に面する428号室や438号室は、PHSの電波伝播状況も良い。 東に面する417号室や420号室も、PHSの電波伝播状況は良いから、 インターネット環境も合格点である。 ノートパソコンとPHSカードを持参すれば、世界を手中にできる。 1泊2食付¥11,000、1泊朝食付なら¥7,200、 宿泊のみ¥6,000と価格も手頃。朝食は07:00から、バイキング形式。 |
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よしさんの晩のメニューは「いなほ」であった。 先 付 なめこ旨煮卸し和え 前 菜 海老春巻きサラダ添え お造り 旬の素材の三種盛り 焼 物 舌平目ミルフィユ仕立て 煮 物 飛龍頭そぼろあんかけ 鍋 物 旬の陶板焼き(帆立・海老) 台 物 牛バラ肉 黒糖煮 食 事 おにぎり 香 物 村のがっこ 水菓子 旬のフルーツ(苺) 大雪の降る夜に、たった一人で食事を摂れば、会話も雑念もなく、 ただ食材の良し悪しと、料の技のほどを楽しめる。 牛バラ肉は時節柄ご遠慮させて頂いたが、替わりにだされた帆立の 地中海風は、これもまた美味であった。 |
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サンルーラル大潟のウリは、8階の展望温泉にある。 その名の通り、男湯のガラス越しに、北・東・東南に広がる八郎潟 干拓地と遠方の山々が一望できる。 女湯からは北・西・南西の展望が開ける(ハズだ)。 黒色の温泉は500万年前の贈り物とされ、その成分分析は以下に示すものだ。 大潟混合温泉(ナトリウム塩化物強塩泉) |
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秋田付近の海水の通年平均塩分濃度は、32.0〜33.2‰とされている(理科年表)。 試みに、温泉成分の1位と2位を加算すると、Cl+Na=12,230+7,849=20,079mg/l (Nacl=塩)となる。 単位を揃えよう。mg/l は質量百万分率(旧ppm)であり、20,079/1,000,000とも書ける。 これを質量千分率(‰ permill)でいうなら、20/1,000だ。 つまり海水が32〜33、温泉は20というレベル(飲料水ならレベルは0)だから、 舐めると塩からいのだ。 八郎潟が古来海底だったことを思えば、当然だけれど。 この塩分が皮膚からの熱の発散を抑えるので、よく温まる(海水浴で日焼けした後の状態= 思い出しましたか?)。 つぎなる主成分の炭酸水素ナトリウム(重曹)には、皮膚表面の脂肪や 分泌物を乳化して肌をなめらかにする効果がある(ここまでは納得)。 だから(?)美人の湯とされている(本当かね)。 浴用適応症として、慢性婦人病・虚弱児童・慢性皮膚病・やけど・きりきず ・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・打ち身・くじき ・慢性消化器病・痔疾・冷え性・他に効果があるとされる。 源泉47.6℃、使用位置44.1℃と、熱湯党には、ややぬるいが、 ゆっくり体をほぐすには絶妙の温度と感じた。 |
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温泉だけならサンルーラル大潟に隣接する、ポルダー潟の湯を勧めたい。
営業時間は06:00〜22:00と、釣り人にも充分利用できる。
泉質は全く同一である。タオル持参で大人¥300とリーズナブル。
レンタルもあり、タオル¥50、バスタオル¥100だ。
当然食事も摂れる。夏季ならキャンプ&ポルダー潟の湯という妙手があろう。 |
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八郎潟南部の温泉なら、天王町の道の駅「てんのう」に隣接した
天王温泉「くらら」が、良い。
09:00〜22:00の営業時間(毎月第2・第4月曜日は休館日、祝日の場合は翌日が休館)
入浴料は大人¥400とリ−ズナブル。泉質は同様に弱アルカリ性ナトリウム塩化物強塩泉である。
駐車場・レストランも完備されている。
■サンルーラル大潟
■ポルダー潟の湯
■天王温泉「くらら」 |
Reference Books. | ||
○理科年表 昭和61年 | 1985(昭和60)年11月30日 | |
東京天文台編纂 丸善株式会社 | ||
○新 秋田の釣り | 1987(昭和62)年03月09日 | |
秋田県つり連合会 | ||
■サンルーラル大潟のHP |
http://www.sunrural-ogata.com/ 2002(平成14)年02月19日更新分 | |
■第14回ワカサギに学ぶ会参加報告 |
「亀山湖牛久沼ワカサギ情報」 2010(平成22)年02月15日更新分 |