旧県道１３２号線（秋保温泉愛子線＝今は太白区境から錦ケ丘

ニュータウン迄の新道が開通した）沿いにあり、上流が斎勝沼、

下流が月山池である。斎勝沼のインレット（流入部）は２つあり、

一方は南西から、他方は北西から斎勝橋を経て流入する。

堰堤は東端、水面は西である。

水色は、かなりマッディー。水面はオープン。

ワンド・立ち木・島・ブッシュ・シャロー・取水塔（立入禁止）・

石貼り護岸・コンクリート護岸・ベジテーション・藻（金魚藻・菱藻）

等のストラクチャーがある。ボート釣りは禁止なので、陸っぱりのみ。

東端の堰堤と北側の道路、北西の支流の東岸は、比較的釣りやすい。

北西の支流の西岸には、デッキ・遊歩道があるものの、高巻きを強いられ、

降雨時には滑って危険なので、お勧めできない。

南岸は、未開拓に近い。水面に枝がかぶさり、満水だとキャストしずらい。

ＢＡＳＳは３０〜３５ｃｍ級が主体のようで、スピナーベイトやシャロー

クランクベイトに良く反応した。１５ｃｍ級の小型も釣ってしまったので、

斎勝沼で２０００年春に生まれた＝繁殖している＝ことが確認された。

ヘラブナ（最大４０ｃｍ程度）・ギンブナ・シマドジョウ・ハヤも棲息し、

ワカサギは自然繁殖している（平成６年現在）。ニホンツキノワグマ・

ニホンカモシカ（特別天然記念物）・ニホンザル・オオルリ・ウグイス・

ヒメギフチョウも棲息している。

付近は「原生の姿をとどめるモミ・イヌブナ林や、ニホンカモシカ、

ツキノワグマ、キツネといった多様な動物が見られる」ことから、宮城県

により昭和５１年０８月０３日「蕃山・斎勝沼緑地環境保全地域(1,942ha)」

に指定され、「サイカチ沼　水と緑の憩いの森」とも呼ばれている。

斎勝沼の流末は、月山池（別項参照）を経て、斎勝川(流路延長7,409m)

に入り、広瀬川(流路延長40,035m・流域面積311.0k�u)に合し、さらに

名取川(流路延長42,543m・流域面積938.9k�u)に合流して、仙台湾で

太平洋に注ぐ。

農業用水が不足することを防止するため、補償用の溜池として

築造されたのが、斎勝沼である。

設置者は不詳だが、現在の施設所有者は仙台市である。

アース式ダムで、堤高１０．０ｍ、堤頂長１１０．０ｍ、堤体は盛土に

内面石貼り、総貯水量は、423,000ｍ^３である。

斎勝沼の東南端に、コンクリート製越流式余水吐け設備がある。

常時満水位、計画低水位は残念ながら不詳。

堰堤付近の地質は、新第三紀の細粒〜粗粒酸性凝灰岩（砂岩を伴なう）

で、他は北岸・南岸ともに酸性凝灰岩（泥岩を伴なう）である。

斎勝沼に漁業権設定はない。

仙台市に、宮床湖（宮床ダム・泉区/黒川郡大和町）・将監沼（泉区）・

真美沢堤（泉区）・前ケ沢沼（泉区）・長命沼（泉区）・長命堤（泉区）・

明神堤（泉区）・坊主山堤（泉区）・高森堤（泉区）・大堤（泉区）・

桂島上ノ堤（泉区）・桂島下ノ堤（泉区）・西ノ堤（泉区）・泉ケ池（泉区）・

苗代沼（泉区）・洞ケ沢堤（泉区）・いぬい沢堤（泉区）・銅谷堤（泉区）・

とどケ沢溜池（泉区）・とどケ沢第一溜池（泉区）・とどケ沢第ニ溜池

（泉区）・丸田沢西堤（泉区）・丸田沢東堤（三共堤・泉区/青葉区）・

七北田湖（七北田ダム・泉区/青葉区）・

大倉湖（大倉ダム・青葉区）・うどう沼池（青葉区）・小松島沼（青葉区）・

新堤沼（青葉区）・五色沼（青葉区）・長沼（青葉区）・

与兵衛沼（宮城野区）・赤沼（宮城野区）・大堤沼（宮城野区）・

大堤（宮城野区）・中堤（宮城野区）・北堤（宮城野区）・

大沼（若林区）・南長沼（若林区）・

新溜池（太白区）・旗立溜池（太白区）・蛸溜池（太白区）・

中溜池（太白区）・街道溜池（太白区）・天沼（太白区）等がある。