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追原ダムは建設中止になりました
追原ダム位置図
整理番号
0007
名 称
追原ダム(おっぱらダム) Opara Dam.
所 在 地
千葉県君津市追原
分 類
ダム(上水道・潅漑用・亀山ダムの砂防用)
アクセス
JR久留里線上総亀山駅より、東へ5km。
館山自動車道姉崎袖ヶ浦ICを出て、信号(T字路)右折。
県道千葉・鴨川線(久留里街道/くるりかいどう)に入り、
道なり南下。国道410号線となり、木更津市から君津市へ入り、
上総松丘駅を過ぎてトンネルを4ケ連続して潜る。
右カーブの先(名殿)の信号(左ト)を左折。
国道465号線を道なり東進し、黄和田畑の三差路を南下。
湛水面積
不詳
最大水深
30m(推定)
流域面積
不詳
完成年月
未定
BASS
生息確認年月
1995(平成07)年09月05日未確認(ダム工事未着手)
ボ−ト店
貸しボート・トイレ・売店は、未定。
亀山3兄弟
特 徴
小櫃川(流路延長88.0km,流域面積273.2Km2)の、亀山ダム(別項
参照)上流(小櫃川本流/七里川)に計画中の重力式コンクリート
ダム。詳細は不詳。
追原ダムは、亀山3兄弟の三男坊。まだ湖水はない。
一方、亀山ダムの2大インレットのひとつ笹川上流には、片倉ダム
(別項参照)が建設中である。
追原の地形は、V字谷で小櫃川の両岸に砂岩の崖が迫り、崖の下に
小櫃川と県道が並んでいる。
両側の絶壁間に高さ約39.50m・堤頂長110.0mのダム堤体を構築
すれば、最少のコンクリート・ボリュームで、最大の貯水容量が
得られる。有効貯水量は、4,850,000m3mが予定されている。
堤体から3km上流までバックウォーターとなって水没する計画で、
白岩橋も沈む。
現在の県道は、より高所につけ替えて迂回させる必要があろう。
追原ダム建設予定地
由 来
1995(平成07)年02月11日、千葉県と君津市の主催により、
ダム建設説明会が開催され、地元住民60戸中の約40名が出席。
現在測量に掛っているが、本格的な建設工事着工までに尚数年の
期間が必要であろう。
完成後は君津広域水道企業団が、日水量11,100m3を取水する予定。
 ***
2000年9月21日、公共事業の見直しを検討する千葉県の 事業評価監視委員会(黒坂正則委員長)で、追原ダム建設は中止が妥当 と判断された。今後千葉県が最終判断を、建設省に答申の予定だ。 追原ダムは、総工費260億円で2003年度の完成を目指していた。 1995年に国の補助事業となり、既に地質調査等に11.9億円を支出 しているが、水需要の伸びが期待できないことが、理由となった。
 ***
2001年1月25日、千葉県は正式に事業の中止を決定したと発表した。
 ***
房総のシカ
千葉県の哺乳類についての研究は、その後1978(昭和53)年07月
から11月にかけて環境庁委託調査として、第2回自然環境保全基礎
調査があり、7種の哺乳類を対象に聞き取りが実施された。
シカ(Cervus nippon centralis)は、夷隅郡大多喜町南部の筒森・弓
木、勝浦市の上植野から天津小湊町全域、鴨川市北部の和泉・栗斗の
清澄山系を中心とした、東西15Km・南北10Kmの地域には通年生息
しているとの回答が得られた。
千葉県では、1961(昭和36)年10月から5年間及び、1971(昭和46)年
10月から10年間雄シカの捕獲も禁止したため、最近大多喜町会所、
安房郡天津小湊奥谷・坂本、鴨川市和泉・栗斗で個体数が増加した
という回答があった。
通年ではなく、季節的に目視された地域が前記地域の周辺部の、
勝浦市中倉・勝浦駅裏山、天津小湊町小湊、鴨川市北小町、君津市
奥米・田代等であった。
また、木更津市の畑沢地区には、1頭が通年生息していたとの情報が
あった。
生息頭数については、回答者により地域の範囲も異なるが、20〜30頭
から100頭位までの回答があった。
その後、シカについては1980(昭和55)年の千葉県による調査がある。
We Love Kameyama
内容は聞き取り調査と現地調査で、現地調査は繁茂した草が冬枯れ
て、見通しが良くなるとともに、ダニやヤマビルの活動が不活発になる
冬季、1979(昭和54)年12月04日から1980(昭和55)年03月13日まで
実施された。
現地調査の結果、清澄山系を中心に56頭が生息していると推定され、
特に、太平洋に面する稜線の南斜面に多く出現していた。
シカの餌はアオキが多く、その他にカンスゲ・ナキリスゲ・イヌガヤの芽・
トベラの樹皮等であった。
林野庁鳥獣関係統計の、千葉県におけるシカの捕獲頭数によれば、
1923(大正12)年の3頭から1961(昭和35)年の11頭に至るまで、
38年間に総数421頭が銃猟等により捕獲されている。
平均すれば、年間に11頭となる。
1924(大正13)年の23頭・1939(昭和14)年の22頭・1940(昭和15)
年の56頭・1949(昭和24)年の35頭等が多獲の年である。
1961(昭和36)年から捕獲禁止とされている。
(ニホンザル・ツキノワグマ・ヒグマ・イノシシ・キツネ・タヌキ・アナグマ
ノウサギ・ニホンリス・ホンドイタチ・ホンドテン・ムササビについての、
調査も実施されています)

もっと知りたい貴女に

[参考文献]
○千葉県統計年鑑(昭和42)1968(昭和43)年03月25日
千葉県企画部統計課
○第2回自然環境保全基礎調査動物1979(昭和54)年03月31日
 分布調査報告書(哺乳類)千葉県
○千葉県におけるシカ棲息調査報告書 1980(昭和55)年06月
千葉県環境部

1997年10月01日発表
2000年09月22日追記
2001年01月26日追記
2005年09月19日一部修正 Release.
http://lake-champ.com/ 幻のダムです、念のため。 Copyright by yoshisan.