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| 0059 |
| 八丁堰(はっちょうせき)Hatsucho weir |
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| 千葉県香取郡東庄町小南 |
1地形図 | 小南 2264, |
分 類 | 溜池(潅漑用) |
別 称 | 小南三重溜池、夏目の池、鉄牛池、夏目の堰、 |
| JR総武本線飯岡駅より、北に約6km。 国道126号線を東進し、旭市に入り、JR総武本線を陸橋で越え "網戸"信号を右折。県道銚子・旭線に入る。 海上町となり、海上中学の先を左折。商工会の信号(T字路)は、右折東進。 JR総武本線を潜り、600m先の信号(左ト)を左折北上。 県道小見川・海上線に入り、道なり。 |
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| 8ha |
| 1m |
| 80,000m3 |
| ・・ |
| 原形は、1672(寛文12)年。 |
生息確認年月 | 1995(平成07)年08月08日確認 |
| 貸しボート・トイレ・売店・駐車場なし。 |
Special Feature | 長さ400m・幅200m位の、東西に長方形の堰である。 |
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南の長辺に大利根用水が西から東へ走る。 大利根用水からのインレットと、揚水ポンプ場は西岸の民家近く にある。流出は東岸の水門になる。 探り歩くスタイルの釣り場だ。南岸は足元が藪で、NG。 東岸は数ケ所から釣れる。狙い易いのは、北岸と西岸。 水色はマッディー。ボトムは、泥。BASSの個体数は、かなり少ない。 |
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ここは、バード・ウォッチングの世界では、関東有数の名所。 毎年11月〜翌年3月には、 3000羽〜6000羽ものカモが飛来する。マガモ・カルガモ・キンクロハジロ・ホシハジロ・コガモ・ オナガガモ・ハシビロガモ・スズガモ・ヒドリガモ・ミコアイサ 等々。鳥達のために、冬季の釣りは遠慮したい。 ロッドの代わりに、双眼鏡(ニコン7×35程度)は必携のこと。 すぐ西の台地上には、東庄県民の森が広がる。 |
History | 太古の入り江、椿の海に面した台地の裾にはいくつも溜池が築かれた。 |
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【服部重蔵 (椿新田溜井惣掘の事)海上町史研究18号所収】等によれば、八丁堰は小南三重溜池と呼ばれ、小南村にあり面積 16町3反・水利権は夏目村とある。 今の堰の北側と東側に、それぞれ堰があり、それを以て三重溜池 とされたが、その後水田となった。 同時に三重溜池の呼称も自然消滅した。 今はただ、 1884(明治17)年の、大日本帝国参謀本部陸軍部測量局迅速測量図「万歳村」に、小南三重溜池の姿を見ることが出来る だけ。 |
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椿の海の周辺には、松の木溜池 (別項参照)・亀城池(別項参照)・長熊溜池 (別項参照)・馬洗池(別項参照)・袋の溜池(別項参照)がある。 往時干拓によって農地を得た人々の、喜怒哀楽が水面に見える思いだ。 古くから無双網によるカモ猟が盛んであったが、東庄県民の森の 完成と共にカモ猟は終わり、今は鳥獣保護区の特別保護地区に指定 されている。 近年、西岸に湖面監視用TVカメラが設置された。 |
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八丁堰は渡り鳥の楽園。 冬鳥(カモ類)の観察には、絶好のスポット。 「千葉県鳥類目録」は、 1976(昭和51)年03月刊行された。日本で記録された鳥類 490種のうち、その68%に相当する332種が掲載されている。 つまり、 1882年から1975年までに、千葉県内で採取又は観察された鳥類、 18目59科332種である。日本で千葉県のみに記録された、メジロガモとワキアカツグミが 含まれている。 |
Reference Books. | ||
○千葉県統計年鑑(昭和42) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
千葉県企画部統計課 | ||
○千葉県の生物 | 1975(昭和50)年08月05日 | |
日本生物教育会第30回全国大会 (千葉大会)実行委員会 | ||
○千葉県鳥類目録 | 1976(昭和51)年03月 | |
千葉県環境部自然保護課 | ||
○利根川・隅田川 安岡章太郎 | 1977(昭和52)年06月15日初版 | |
旺文社文庫 旺文社 | ||
○関東周辺野鳥観察ガイド | 1981(昭和56)年08月10日初版1刷 | |
ブルーガイドL編集部 実業之日本社 | ||
○八日市場市史 下巻 | 1987(昭和62)年03月31日 | |
八日市場市史編纂委員会 八日市場市 |