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| 0047 |
| 弁天池(べんてんいけ) |
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| 千葉県旭市イ |
1地形図 | 旭3044, |
分 類 | 池(中継貯水池、潅漑用) |
別 称 | 慶長沼 |
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JR総武本線飯岡駅より、南へ約1km。 国道126号線を東進し、旭市に入り、JR総武本線を陸橋で越え 網戸信号を直進。 300m先の信号も直進すると、200m先の左側。 |
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| 19,200u |
| 2m |
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| 原型は慶長年間(1596-1614)。 整備は1922(大正11)年。 最近は1988(昭和63)年03月浚渫護岸整備。 |
生息確認年月 |
1995(平成07)年12月03日未確認。 1998(平成10)年11月28日確認。 |
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貸しボート・トイレ・売店なし。駐車スペースあり。 |
| 南北120m・東西160mの長方形の池。 |
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水色はややマッディー。 足場は比較的に良く、周囲4方向から狙える。 昭和62年度より利根川からの、中継貯水池となる。 春には、桜が美しい。 ボトムはフラットで、低質は砂泥。 ヘラブナ・カイツブリ・マガモが生息。 流末は仁玉川となり、新川へ入る。 銚子・犬吠埼(初日の出の名所)へも、ほど近い。 |
| 初代網戸城主木曽義昌公の逝去後、青山常陸介の知行時、 |
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潅漑用に労費5千石で溜池が開削され、後に慶長沼と呼称された。 中の島には、弘法大師作と云う弁財天座像が祀られ、弁天池の名がおこる。 1988(昭和63)年03月、総工費15,000,000円を投じて、 底泥浚渫・護岸整備(木杭)が完了した。 網戸導水路維持管理組合が管理している。 弁天池の300m南に、同面積の泉源池(東足洗)もある。 旧旭市は、2005年07月01日、香取郡干潟町・海上郡海上町・同飯岡町の 1市3町が合併し、新旭市が誕生した。 海岸の県道飯岡・一宮線(九十九里ビーチライン)の旭市横根に、 飯岡歴史民俗資料館(電話0479-57-6060、月曜・祝日・年末年始休館)が あり、農業・漁業関係資料を中心に、天保水滸伝で有名な飯岡の助五郎に まつわる、陣笠・煙管等の展示もある。 旭市長部に、大原幽学記念館(電話0479-68-4933)がある。 南部の旧足川村の江戸時代の暮らしの一端は、当時代官職であった岩井氏 末裔の著した『旧足川代官岩井家の歴史』に詳しい。 ここでは同書から二首を紹介しよう。 大つみ祖護りますらむ里人の 世につれたつきのさま変わるとも 記されし記録にたどるほかぞなき 遠つみ祖の世は遥かなり 岩井渓花(川崎市)。 |
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釣りマニアである推理小説家に西東 登がいる。 今回はヘラブナ釣りファンのために、短編『名人死す』のサワリを 紹介しよう。 「中でもヘラブナ釣りというと、ほとんど気違いじみた天狗が多く、 従って自称名人が各地におり、それぞれに一家言を持っていて、 なかなかゆずらぬ気風がある。 名人を自称する程の人間であるから、竿を選ぶにも仕掛を揃えるのにも 各々自分の流儀に拘泥(こだわ)って頑固なところがある。 一種の職人気質に通ずる妙な気負いがあった。 が、自称ではなく、自他ともに許す、という本当の名人級になると 流石に幾人もいない。 (中略)狩野水心が名人といわれるわけは、三間の長竿を自在に あやつれるからであった。(後略) 」 |
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展開と、結末は言いません。ご自分でどうぞ。 釣りに行くだけでなく、釣り関係の読書にも熱中するビョーキに罹って下さい。 |
○旧足川代官岩井家の歴史 | 1970(昭和45)年03月 | |
岩井弘行(旭市) 自費出版 | ||
○関東フナ釣り場の本 | 1978(昭和53)年第2版 | |
小日向 巌 郡代出版社 | ||
○釣りミステリーベスト集成 | 1978(昭和53)年04月10日初版 | |
山村正夫編 徳間書店 | ||
○ちばの博物館 | 1976(平成06)年03月15日 | |
千葉県博物館協会 |