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| 0046 |
| 高滝湖(たかたきこ)Lake Takataki. |
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| 千葉県市原市加茂 |
1地形図 | 鶴舞5071,5072,5073,5082,5083,5092,大多喜5702, |
分 類 | ダム湖(洪水調整、潅漑、県営水道、市営水道、河川維持用) |
別 称 | 高滝ダム |
| JR内房線五井(ごい)駅から、小湊鉄道で高滝駅、 又は里見駅下車すぐ。 国道297号線を下り、上総牛久の"米沢"信号を右折。 小湊鉄道を渡り直進南下。高滝湖の北崎橋に至る。 |
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| 1.99km2 |
| 22.30m(A.P.+40.30m-E.L.18.0m=22.30m) |
| 14,300,000m3(有効12,500,000m3) |
| 107.1km2 |
| 1989(平成01)年11月28日湛水開始 |
生息確認年月 | 1990(平成02)年11月01日 1998(平成10)年11月23日 |
| 貸しボートは、水没地権者等17人で結成した、高滝湖観光企業組合 (電話0436-98-1277)が経営。 桟橋は、高滝神社前と加茂橋東の古敷谷川合流点の2ケ所にある。 トランザムは無く、エレキは、バウにマウントする。 営業時間は、季節により変動する。 ボート代は1人乗り¥2000、2人乗り¥2500、3人乗り¥3000。 遊漁料は、1人¥600が加算される。 |
Special Feature | 20kmを越える湖岸には、周遊道路があり、いたる所に |
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湖の自然と触れ合う施設が配置されている。 最近の治水思想に基づいた(水源地域への配慮・容易な水辺への アプローチ・平水時の洪水敷利用等)、新しい時代のダム湖だ。 ダムサイト方面には、記念館・野外音楽堂・ダム展望テラス・ 憩いの広場・トイレ・駐車場があり、中流部に、せせらぎ広場・ 湖展望広場・ダム憩いの家・ふれあいの広場・水上彫刻・ タッチミュージアム/市原市立美術館(電話0436-98-1525)・トイレ・ 駐車場が、上流部に、水生植物園・水上テラスと釣り広場・トイレ・ 駐車場がある。 |
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護岸・インレット・リバーチャンネル・橋脚・水没道路・水上彫刻・ ベジテーション等の豊富なストラクチャーを備えている。 平地のダムで、水深は概ね4mのシャロー、水色はマッディー。 風がでると、本湖は弱いので、支流筋が良い。 |
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最近、BASSの個体数は下降し、安定平衡期に入った模様。 ヘラブナ・鯉・ナマズ・ブルーギル・アメリカザリガニ・モツゴ (クチボソ)・ヤマベ等が、生息している。 |
History | 二級河川養老川(流路延長75.0km,流域面積245.9ku,)中流部及び |
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支流の古敷谷川(流路延長18.0km,流域面積17.3ku,)に建設された、 堤高24.50m・堤頂長379.0mの重力式コンクリートダム。 |
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1958(昭和33)年建設構想、1969(昭和44)年11月28日から 12月04日にかけて、第1回地元説明会開催。 1970(昭和45)年実施計画・調査開始、1974(昭和49)年建設着手。 1987(昭和62)年11月定礎式。 総事業費373億円、施工は大成建設。 千葉県内のダム湖で、湛水面積は最大。 有効貯水量は、亀山湖(別項参照)の13,350,000m3に次いで、 千葉県内2番目の規模であり、水道用には毎秒1.60m3が取水 されている。 |
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1990(平成02)年01月20日平常時満水位37.3mに達し、 1990(平成02)年02月22日、堤体及び護岸の耐久試験用の洪水時満水位 40.3mとなる。 通常は、常時満水位37.30mと、最低水位32.20mの間の5.10m (利水容量6,850,000m3)で運用される。 春先迄の水位は満水で、5月から減水し、8月末に最低水位となり、 その後9月には満水に回復するのが、高滝湖の水位変動パターンである。 1990(平成02)年10月12日完工式。 高滝湖は、移転家屋111戸・211棟、水没耕地172ha・約450人の 生活の場に完成した平地ダム、人々の犠牲と協力に感謝し釣りを楽しもう。 |
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高滝ダム・高滝湖のできる前、昭和初期の養老川の釣りについては、 『つり人』創刊号の「各地釣場案内 川の部」に「養老川の魚」があり アユ・ウナギ・ヤマベ・フナが紹介されている(68pp)。 昭和30年代の、養老川上流や大久保・月崎付近のヤマベ釣りについては、 大橋青湖が『釣の風景』「陽春のヤマベ釣場・養老川の釣場」(69PP)で 紹介している。 1990(平成02)年03月06日、養老川漁業協同組合が、手賀沼産の体長 10cm前後のヘラブナ450kg(約4500尾)を放流。 1990(平成02)年04月末には、鯉2000kgも放流された。 又、1990(平成02)年10月12日には鯉及び錦鯉の稚魚1万匹が放流された。 1991(平成03)年には、北海道産等のワカサギ1億粒と、ニジマスの稚魚 1万7000尾が放流され、同年11月07日、その生育調査が実施されたが、 ニジマス用の刺し網には、ヘラブナとBASSが掛かり、ニジマスは 未確認、ワカサギは餌釣りしたものの確認できなかった。
ワカサギに学ぶ会に参加し、学習意欲のある高滝湖観光企業組合が 実質的に取組む、ワカサギ増殖事業が軌道にのり、近年は高滝湖のワカサギ 釣り(ボート利用)も、定着してきた。 ダムサイトには、千葉県高滝ダム管理事務所(電話0436-98-1411)がある。 |
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古敷谷村の領主、坂部家10代目当主・貞之丞則之の文書 【(元治元)年06月鉄砲改帳】により、村には5挺の鉄砲が預けられ、 四季を通じて猪鹿に使用されたことが、判る。 今は古敷谷川脇に、県の射撃場があり、その奇縁を感じさせられる。 累積された実弾から、古敷谷川への鉛の流出については、高滝湖が 上水道の水源であることを踏まえ、早急に発生源での対策を講じるべき。 食事は上陸して、加茂橋西詰の蕎麦屋・一久美が、よしさんのお勧め。
高滝ダム完成に伴う高滝湖出現により、人為的放流魚種が加わり、養老川の魚類相は変化した。 |
Reference Books. | ||
〇つり人 七月創刊号 | 1946(昭和21)年07月01日 | |
第1巻第1号 つり人社 | ||
○『釣の風景』大橋青湖 | 1958(昭和33)年09月10日 | |
スポーツ新書82 ベースボール・マガジン社 | ||
○加茂の古文書 | 1964(昭和39)年04月20日 | |
小幡重康 南総郷土文化研究会 | ||
○千葉県統計年鑑(昭和42年) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
千葉県企画部統計課 | ||
○市原の歩み | 1973(昭和48)年03月30日 | |
市原市教育委員会 新濤社 | ||
○高滝ダム水没地域総合調査報告書 | 1980(昭和55)年07月31日 | |
千葉県教育委員会 非売品 | ||
○私たちの養老川 | 1987(昭和62)年12月20日 | |
地引春次 (自費出版)180pp. | ||
○朝日新聞 | 1989(平成01)年11月29日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○千葉日報 | 1989(平成01)年12月12日 | |
千葉日報社 | ||
○朝日新聞 | 1990(平成02)年01月25日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○朝日新聞 | 1990(平成02)年02月23日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○朝日新聞 | 1990(平成02)年03月07日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○千葉日報 | 1990(平成02)年03月11日 | |
千葉日報社 | ||
○千葉日報 | 1990(平成02)年10月13日 | |
千葉日報社 | ||
○月刊タックルボックス | 1990(平成02)年11月01日 | |
フリーウェイ | ||
○朝日新聞 | 1991(平成03)年10月10日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○朝日新聞 | 1991(平成03)年11月08日朝刊 | |
朝日新聞社 | ||
○千葉県のダム | 1994(平成06)年03月 | |
県土木部河川海岸課 千葉県 | ||
〇平田淳一・永野 歩 | 養老川の魚類・甲殻類目録(pdfファイル) | |
千葉県内水面水産試験場研究報告(7) | ||
54-58pp. 2000(平成12)年 | ||
○ダム年鑑2002 | 2002(平成14)年03月12日 | |
日本ダム協会 |