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| 0045 |
| 市津湖(しづこ)Shizu Reservoir. |
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| 千葉県長生郡長柄(ながら)町山之郷、皿木、市原市犬成 |
1地形図 | 海士有木(あまありき)4426,4436,4446,4447,4456,4457, |
分 類 | ダム湖(導水の貯留・調整) |
別 称 | 諸市ダム、長柄ダム貯水池 |
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京葉道路を下り、蘇我ICを出て側線を南下し、県道千葉・茂原線 (茂原街道) の信号を左折。京葉道路を潜り道なり直進。 約10km先の、"犬成"信号を左折すればダムサイト。 |
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| 808,000m2 |
| 29.85m(EL76.85m−EL47.00m) |
| 10,000,000m3 |
| 3.4km2 |
| 1985(昭和60)年05月ダム本体工事完成。 |
生息確認年月 |
1991(平成03)年05月12日。 1998(平成10)年10月11日。 |
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貸しボート・トイレ・売店なし。駐車スペースあり。 |
Special Feature | 市津湖と呼ぶ人は、少ない。 |
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通称は、長柄ダムである。 最大の特徴は、湖全周がネットフェンスで、囲まれていて、釣り等の 立ち入りが禁止されていることだ。 にも拘わらず、老いも若きも、男も女も子供迄もが、ワンドの奥で ひっそりと、はたまた堂々とフェンスを乗り越えて、釣っているのは どうしたものか。 |
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BASSの平均サイズは、25〜30cmと小ぶりだが、個体数は 多い模様で、フィッシング・プレッシャーが低いこともあり(釣り禁止 だからアタリマエ)、良く釣れている(らしい)。 過去には、50cmオーバーも釣られていて、よしさんの調査では 58cmが最大である。 |
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水色は、ややマッディー。富栄養化のため、夏季はアオコ現象が発生する。 湖の、表層と低層水の循環装置(エアーリフト型揚水筒)が、数ケ所に 設置され、水質悪化を防止している。 ワンド・ベジテーション・石積み・シャロー・岬・等のストラクチャーがある。 湖面の中程に長柄川大橋が架かり、長柄自然休養村がある。 |
History | 房総導水路事業は、佐原市内で利根川(流路延長322km,流域面積 |
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16,840Km2,/別項参照)から取水し、房総半島一円を導水路・揚水機場・ ダムで結び、利根川の水を水道用水・工業用水として各水道事業体に 引き継ぐもの。 長柄ダムは、房総導水路事業の一環で、導水の貯留・調整が目的である。 そのため、長柄ダム自身の流域面積は、少ない。 長柄ダムの設計低水位は、EL53.50m。満水位は、EL75.10mで その間の21.60mが利用水深(=有効貯水量=9,600,000m3)となる。 堤高52mのゾーン型アース式ダム(傾斜コア型)は、アース式ダムとして、 国内最大級を誇る。そこがこのダムの見所だ。 堤頂高EL79.50m、堤頂長250.00m、堤頂巾20.00m、堤体積 1,455,000m3である。 ダムは、1965(昭和40)年導水路計画調査(この時点での名称は、諸市ダム) ・1966(昭和41)年ダムサイト調査に始まり、1985(昭和60)年5月工事完成。 1986(昭和61)年度より試験湛水を開始。 1990(平成02)年1月に、計画満水位となった。 湖面は、3つの谷に分かれる。 長柄ダムから、上水用(長柄地区)に0.57m3、上水用(千葉市)に 0.06m3、工水用には7.0m3/秒が、それぞれ給水されている。 導水路の上流に、坂田調整池(坂田池の項参照)・東金ダム(別項参照)・ 大竹調整池(山武郡大網白里町大竹/14ha)などのクッションが設けられて いる。 導水路の下流には、1995(平成07)年現在、大多喜ダム(別項参照)が 建設途上であり、完成後は安房地区へと南房総導水路が延びる。 アース式ダムである長柄ダムの流末は、村田川(流路延長20.8km, 流域面積106.0km2,)を経て東京湾に入る。 |
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長柄町には、上堰(桜谷)・坊谷堰(桜谷)・東谷堰(鴇谷/とうや)・ 房谷堰(榎本/えもと)・蔭谷堰(小榎本/こえもと)・下谷堰(小榎本/こえもと)・ 平九郎堰(徳増)・関谷堰(鴇谷/とうや)・乳子関池(大庭)・沼畔谷堰 (大津倉)・谷掘堰(大津倉)・大堰(大津倉)がある。 付近に、大作の堰(大作/おおさく)・桑山堰(勝間)もある。 |
Reference Books. | ||
○千葉県統計年鑑(昭和42年) | 1968(昭和43)年03月25日 | |
千葉県企画部統計課 | ||
○長柄ダム工事誌 水資源協会 編集 | 1991(平成03)年03月25日 | |
水資源開発公団房総導水路建設所 |