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このところ、特定外来生物被害防止法をめぐる動きが活発化し、オオクチバスもその対象候補に名を連ねることになったが、
この件はその実、色々な矛盾、問題を抱えている。 その代表的なものがこの魚をめぐる誤解と認識不足にある。 大きな口で生き物を食べつくすとか、日本の在来種を食べつくすとか、現場での取材を経ずに風評やイメージで書かれた記事が多いのである。 10数年前から特定の者が『害魚ブラックバス』をキャッチーな言葉として外来種排斥原理主義と呼ぶべき発言、行動をとってきたのは、 バスフィッシングに携わる者なら誰でも知っていたこと。 この一点に絞った運動は、これから始まる原理主義的な話のキッカケ作りに利用され、結果、世論は『バスは悪い魚!』で締めくくっている現状がある。 こういった現状に対して日本釣振興会、釣り業界が中心となり、現状の問題の解決・理解に向け、さまざまな発信がなされてきた。 公認釣り場建設の署名運動や市町村への陳情等、釣人も賛同し協力を惜しむことなくやってきた。 その流れは重要なひとつである。 が、しかし、実感として自分たちの身の周りの人の現状(理解)は変わることはない。 何年にも亘って作り上げられたイメージを変えていくことは並大抵のことではなく、同じ時間とそれ以上の信念が必要だ。 たとえ特定外来生物対象から外れたとしても、そのことの努力なしに現状は永久に変わらない。 一般の人に声が届く距離にある釣り人から、実際の水際で起こっていること、起こるであろうこと、 そしてこの魚の真の姿を発信してきちんと知ってもらうことこそが大切なことである。 それは我々でなければ出来ないことである。
今回、発信の一つとして、具体的にはバサー誌に掲載された水口憲哉教授の記事がとても分かりやすいので、
それを許可をいただいた上で配ってみようと思います。
2005年02月25日
2005年03月07日「ザ・レイクチャンプ」よしさん |